中学受験の取り組み方#14 算数は日常のなかでも学べる|学ぶ力を伸ばす「合格する親子の勉強」
【算数】算数は車のなかで学べる
― Point ―
速さの問題は「感覚≒常識」で大きな差がつく
何も机に向かってドリルを解くことばかりが算数の勉強ではありません。日常生活や、意外なところでも勉強をすることができます。
たとえば、車で実家に帰省するとき、かなり長い時間ドライブをしないといけなかったり、渋滞に巻き込まれてしまうなど、子どもにとって、つらい時間になることもありますよね。そんなときこそ、ナンバープレートを使った問題を即興で作ります。
簡単なものなら、すれ違う車や隣の車線にいる車のナンバープレートの4ケタの数字のうち、左の2つと右の2つの和や差を求めさせるというものです。親がぱっと計算できないといけないのですが、もし可能ならやってみてください。
「1603」というナンバーなら、和は16+3=19、差は16―3=13となります。応用編なら暗算でかけ算をさせます。16×3=48となりますね。2ケタ×2ケタの暗算はかなり大変ですが、計算が得意な子ならちょうどいい練習になります。
もっと簡単なものなら、あと10台すれ違う車のうち、「○○ナンバーは何台でしょう?」と考えさせるもの。数を数えたり予想したり、これまでの状況からある程度推測したり、いろいろと考えることができます。
高学年なら、高速道路では、速さの勉強にもなります。たとえば「湯布院32㎞」という看板があれば、あと何分でそこに着くかを考えさせます。時速80㎞だから「32÷80=2/5時間=24分」と答えられれば最高ですが、別にそこまでを求めることはありません。1時間で80㎞進むから、32㎞なら半分はいかないな、20分か25分くらいかな?という程度でもいいのです。
それが速さの感覚を養う練習になります。
速さの問題は「感覚≒常識」で大きな差がつきます。人の歩く速さを平気で時速60㎞にしてしまう子、車の速さを時速900㎞と答えてしまう子など、常識があればそれはおかしい、きっと計算ミスをしているはずだと気づきますよね。
車で帰省したり、旅行に行く時間も速さの感覚を身につける貴重な時間になるのです。
※記事の内容は執筆時点のものです
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