【大学入試改革に必要な勉強】大人の常識力|本物の力を育てる「合格する子どもの伸ばし方」
子どもは、大人が当たり前のように知っていることを知らないものです。
小学校高学年になった子に、「えっ、あなたそんなことも知らなかったの?」と思ったことはありませんか?
じつは常識力は中学入試でたびたび問われる
ここで、塾や学校ではなかなか習うことのないタイプの中学入試の問題を紹介します。下の問題をご覧ください。
コンビニやお店などで「『Tポイントカード』はお持ちでしょうか?」と聞かれたことがあるはずです。
「どうしてT ポイントカードがあるの?」
と子どもに聞かれたら、あなたはどう答えますか?
「ポイントがたまるといろいろ交換できて便利だよね」という回答だけで終わらせるのは不十分かもしれません。
「このカードを作らせることで、顧客の情報を得て、広告や戦略に利用しようとしているんだよ」
ということくらいは、常識力として、小学生にも話しておきたいものです。
2018年には、下の問題が出題されました。
これは大人でも悩む問題かもしれません。親が子どもを小学校に行かせるとき、「大丈夫かしら、ケガしないといいのだけど」と思うものです。
なかには、「小学校に求めるのは何より安全。無事に帰ってくればそれでいい」という親御さんもいると思います。今回は「安全性の面から」がヒントになっています。
答えは、「転倒したときにクッションがわりになるから」「両手を自由に使えるから」です。こういった問題を解けるようになるには、「どうしてランドセルで小学校に通うの?」という素朴な疑問について、小学校に入るときに、親子で会話できるといいですね。
子どもとの会話のなかで、常識をたくさん伝えよう
例として入試問題を紹介しましたが、それほど難しいことではありません。
大切なことは「私が知っていることくらいは子どもに伝えよう」という意識を持つといいということです。
たとえば、スーパーでサンマが売られていたら、
「秋だからサンマがたくさん売られているね」
といった話で十分です。
小学3年生や小学4年生では、天然モノの魚と養殖モノの魚で、一般的にどちらが高いか知らない子も少なくありません。
ですから、魚を買うときには、
「やっぱり天然モノは高いから、今日は養殖にしておきましょう」
牛肉を買うときには、
「国産和牛は高いけど、今日はアメリカ産じゃなくて国産にしよう」
そんな何気ない会話で、子どもの感覚は磨かれていきます。子どもとの会話に、大人の常識を加えてみてください。
イラスト hashigo(silas consulting)
※記事の内容は執筆時点のものです
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