中学受験 きょうだいで受験に臨むときの注意点|今一度立ち止まって中学受験を考える
中学受験をする家庭は、「より良い環境で学ばせたい」「中高の6年間をのびのびと過ごしてほしい」などの理由から、お子さんを私立中高一貫校へ進学させたいと考えています。それは家庭の価値観なので否定はしませんが、子どもによっては中学受験に向き・不向きがあります。きょうだいによっても違ってくるので、よく見極める必要があります。
「上の子が受験したから、下の子も」は要注意
中学受験を選択するご家庭できょうだいがいる場合、どちらも受験をさせることが多い印象です。「受験の選択=家庭の価値観」ですから自然な流れともいえますが、子どもの受験は慎重に考える必要があります。なぜなら、子どもによって向き・不向きがあるからです。
例えばよくあるケースが、お姉ちゃんと弟のきょうだい。お姉ちゃんは言われたことはきちんとやる子で、苦労せずに受験ができたけれど、弟は宿題をやらせるだけでひと苦労。毎日ガミガミ叱ってばかりで、親御さんの方がグッタリ。――こういったことはよくあります。一般的に女の子は「やるべきことはやる」「コツコツ頑張れる」などの特性があり、受験勉強を進めやすいのです。
一方、男の子は好きなことは集中して取り組めるけれど、興味のないことはやりたがらないなどの特性があります。ただし、これも子どもによって違い、真逆の特性を持つケースもあります。つまり人間一人ひとりに個性があるように、受験に対する向き合い方も違ってくるということです。
中学受験をさせるご家庭のなかには、「お姉ちゃんが私立に行っているから、下の子も私立に入れてあげないとかわいそう」と親の感じる“不公平感”から受験をさせることがあります。しかし、私はこの考えには反対です。「私立は素晴らしくて、公立はダメ」というわけではないですし、どちらの環境にもメリット・デメリットはあります。
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