中学受験ノウハウ 習慣づけ

中学受験生におすすめのゴールデンウィークの過ごし方

2020年4月23日 吉崎 正明

新学年になってからこれまで、休校やオンライン授業などへ切り替えをした塾も多く、学習習慣をうまく身につけられなかった子も多かったのではないでしょうか。勉強に不安が残ることもあるかと思いますが、ゴールデンウィークは勉強の立て直しのチャンスです。ゴールデンウィークを有効活用し、この先の勉強に役立たせるポイントを紹介します。

GWの勉強で意識したいポイント

2月から4月は、中学受験を目指す子にとって一般的に環境が大きく変わる時期です。

【2月から4月の変化】
・習い事の影響など、曜日ごとのスケジュールの変化
・学校のクラス、時間割などの変化
・塾の勉強量、宿題量の増加

学校だけでなく、塾や習い事など、子供を取り巻くさまざまな場面で変化があるのが4月までの時期。今年は、コロナの影響に伴う変化も見過ごせません。新しい学年が始まった途端、環境への適応で精いっぱいだった子も多いはずです。そんな中学受験生にとって、ゴールデンウィーク(以下、GW)の勉強で意識したいポイントはふたつです。

1、学習習慣を立て直す
2、夏休みの予行演習をする

【1】 学習習慣を立て直す

GW期間中は、学習習慣を立て直すことを目標にしましょう。GWは学校だけでなく、多くの塾や習い事が休みとなります。保護者も仕事が休みの場合が多いですよね。つまり、GWはまとまりのある勉強時間が取れるため、勉強に集中しやすい期間なのです。そして、保護者も子供の学習習慣の立て直しに協力しやすい期間でもあります。

【2】 夏休みの予行演習をする

夏休みは、6年生にとっては「受験の天王山」という重要な時期です。5年生以下も、夏休みの過ごし方は実力アップに影響します。GWは長時間勉強できるため、夏休みの予行演習が可能です。GW期間のうち2日程度は、「夏休みの1日」を想定して勉強してみると良いでしょう。

夏休みの予行演習のポイント

夏休みの予行演習のポイントは3つです。

・勉強時間や演習内容の計画を立てる
・決めた時間で集中してやり切る
・短時間でたくさん解く

どれも大切ですが、3つめの「短時間でたくさん解くこと」は特に意識しましょう。短時間でたくさん解くことで、1問あたりにかかる時間が把握できるようになります。「基本問題は10分で解けそうだ」といったように時間の目安がわかると、今後勉強のスケジュールを考えるときにも役立つでしょう。さらに、問題を解くスピードも上がり、集中力アップにつながるほか、たくさん解くほど経験も増えるため勉強の質も上がります。このように、GW中は目的を持って勉強しましょう。

GWの勉強で気をつけること

GWの勉強では、以下の2点に気をつけてください。

1、同じ時間帯に勉強する
2、開始時間と、その時間に何をするか決めておく

【1】同じ時間帯に勉強する

GWは学校や習い事がほとんど入らないため、勉強のことをメインに考えることができ、同じ時間帯に勉強しやすいというメリットがあります。たとえば「毎朝6時から15分だけ勉強しよう」「毎日15時から18時までは勉強しよう」といった具合に、時間を決めて勉強を続けることができるのです。

GWは学習習慣を立て直すための絶好の機会ですから、勉強時間の長さよりも「同じ時間帯に勉強する習慣づけ」を意識してスケジュールを立ててください。これができるようになると、GW後もスケジュールを決めて勉強しやすくなります。

【2】開始時間と、その時間に何をするか決めておく

GWの勉強では、開始時間と、その時間に何をするか決めておきましょう。勉強する気持ちだけあってもやることが決まっていなければ、何をするか迷っているうちに時間が過ぎ、だらけてしまう原因となります。「最初は計算トレーニングを1ページやろう」というように、はじめにやることを毎回決めておけば勉強がスタートしやすくなります。「次は算数の一行問題」「その次は国語の知識問題」など、次にやることもあらかじめ決めておくと、迷う時間も減らせるでしょう。

GWは何を勉強すればいいの?

学習習慣を立て直すことをGW期間中は第一に考え、とにかく復習に力を入れて勉強しましょう。学習習慣を立て直すためには、勉強に対する自信を持つことが必要です。だからこそ、復習のなかでも「4月までに苦労した内容」を中心に復習し、できる問題を増やして自信をつけましょう。たくさん解くことを意識し、基本問題レベルを反復練習するのも効果的です。

GW期間中は自宅で子供だけで勉強することが多く、塾の先生に質問できる機会もあまりありません。もちろんじっくり解く問題があっても良いのですが、無理してまったく解けない問題を選んでも時間だけが過ぎてしまいます。そこで時間を有効に使うためにも、やはり復習を中心に演習すべきといえます。そして4月の学習内容に対する苦手をひとつでも多く減らし、5月以降の学習に集中できる状態にしておきましょう。予習をする場合は、4月までの復習ができてからでOKです。優先するのは、とにかく復習です。

GWは学習習慣を立て直すための「メンテナンス期間」

4月までの学習に苦労している子は多いです。そのため、GWは復習に力を入れ、たくさん問題を解きましょう。家族の時間も大切にしつつ、学習習慣を立て直すための「メンテナンス期間」としてGWを活用してみてください。

※記事の内容は執筆時点のものです

吉崎 正明
この記事の著者

都内の中学受験専門塾で社会・国語担当として活躍。12年間在籍した大手進学塾では難関選抜講座担当を歴任、社内数千名が出場する「授業力コンテスト全国大会」において優勝経験あり。その後家庭教師を経験し、2019年より現在に至る。全国トップレベルの授業技術と多彩な戦術眼を駆使し、御三家中などの最難関校から幅広い成績層まで、多くの受験生の第一志望合格をサポート。茨城県行方市出身。