連載 桜井信一の中学受験相談室

「考える力」がなかなか身につかない息子。どうしたら良いのでしょうか?|下剋上受験 桜井信一の中学受験相談室

専門家・プロ
2020年6月17日 桜井信一

『下剋上受験』でおなじみ、桜井信一さんが中学受験を考える親御さんのさまざまな悩みに答えます。今回は小6のお子さまをもつ親御さんからの相談です。

今回の相談

小6男子の母です。5月から桜井さんの「下剋上受験塾」を親子で受講しています。同時に「下剋上算数」も解きはじめました。

桜井さんの考え方や書き方は親の私には本当に目からウロコです。息子にも絶対に真似してほしいと言い続けています。しかし息子は頑固で、また問題を解きはじめると焦ることもあり、なかなか前のやり方から抜けることができません。たとえば、式に単位を書く大切さは何度も伝えています。その時は「わかった」と言うのですが、すぐに忘れる…。言ったことを守ってくれないのはすごくストレスです。

この6月の段階で、算数の成績は地を這うほどです。大手塾に小3の終わりから通い、小5の春に個別塾に転塾しました。 最近「この子は考えていないのではないか?」と思うことがよくあります。塾も個別で、家でも私がべったりついているので解説を待つクセがついてしまっているように感じます。すぐに「わからない」と言うのです。私もついつい、自分で問題を解いている時に「ここを読んでごらん」など手助けをしていたのだと思います。

その反省を踏まえて、下剋上算数を解いた後本人に解説を読ませて全部説明させるようにしました。しかし、びっくりするぐらい時間がかかり、さらに理解出来ていない事に驚きます。

このやり方が正しいのか?それとももう少し問題数をこなすようにした方が良いのか?不安で仕方がありません。今後どうしていったら良いのでしょうか?

相談者:りおん
お子さまの学年:小6


桜井さんの回答

りおんさま、はじめまして。

下剋上受験塾をやっていただいているのですね。ありがとうございます。

まず、本人に説明させる方法の話から。これは多くの保護者の方が試したことがあると思います。私もやりました。おっしゃる通り時間がかかりすぎてダメなのです。さらに、頭で納得していることをうまく説明できる子と説明できない子がいますので、理解を確かめるにはあまり良い方法とは言えないのです。 理解の確認は範囲のないテストの結果しかないと思います。復習テストは理解しないままでも解き方を覚えているケースがありますから。

こうした方がいい、ああした方がいい、別に逆らう気がなくても、それは慣れていないやり方なので間違えるわけですね。そこがカッコよくないしお得感もない。横で親が見ていると余計ですね。

当時私も言い方には十分気を付けていました。昨夜予習していることでも、それを教えるような先輩風ではなく「おっ!ひらめいた!父さんひらめいた!聞く?」とか言って、まずは吸収する態勢にさせることが大切なのです。前のめりになって聞くくらいに持ち込むわけですね。

成績が芳しくない時点で、今までのやり方がまるでダメなのは明確なのです。これだけはハッキリしているのです。でも子どもは目の前の瞬間を評価しますから「ほら、今までのやり方じゃないから逆に間違えたじゃん」と言うかもしれません。これでは堂々巡りで成績は低迷したままです。どこかで親が納得させなければいけません。


続きは有料会員の方がご覧いただけます

桜井信一
この記事の著者
桜井信一 専門家・プロ

オンライン塾「下剋上受験塾」主宰。中卒の両親のもとで育ち、自らも中卒になる。 娘の下剋上のために一念発起して小5の勉強からやり直す。塾には行かず、父娘の二人三脚で偏差値を41から70に上げ、100%不可能とされた最難関中学「桜蔭学園」を目指した。その壮絶な受験記録を綴った『下剋上受験』はベストセラーに。 2017年1月には待望のドラマ化。学習講座「桜井算数教室」「国語読解記述講座」にはのべ2000人の親子が参加し人気を博した。2020年、オンラインの「下剋上受験塾」を立ち上げた。

[関連]

父娘の記念受験(公式ブログ)
下剋上受験塾