連載 桜井信一の中学受験相談室

家庭学習のスタイルや時間配分が確立できずに困っています。塾に相談するべきでしょうか?|下剋上受験 桜井信一の中学受験相談室

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2020年6月23日 桜井信一

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『下剋上受験』でおなじみ、桜井信一さんが中学受験を考える親御さんのさまざまな悩みに答えます。今回は小5のお子さまをもつ親御さんからの相談です。

今回の相談

新小5の2月から進学塾に通っています。同じクラスの子たちはみんな小4から通っているためか、勉強のリズムがつかめているようです。うちの子は話す相手もおらず、いわゆる「同志」がいない状態です。

毎日塾の宿題と学校の宿題をこなすだけで精一杯で、毎回おこなわれる確認テストはほとんど出来ておりません。勉強のスタイルや時間配分などがなかなか確立できずに困っております。

家庭での勉強の仕方などは、塾に相談するべきなのでしょうか。アドバイスをお願いいたします。

相談者:もすけ
お子さまの学年:小5


桜井さんの回答

もすけさま、はじめまして。

塾は相談するところではありません。多くの生徒さんがいるわけですから、いちいち管理なんて出来ませんよね。こちらだって、そんなことに力を入れてもらうよりも、指導力やテキストの研究などを頑張ってほしいのです。そもそも、保護者の相談には模範解答がありませんよね。ですから相談しても気合いを入れられるだけです。

塾としては早くから入塾してほしいのですが、実際のところ難関校に進学している子どもたちは新5年入塾組も結構いるのです。入塾時期を考える際は自分の子どものタイプを考えるのです。あとから追いかける方が得意な子もいれば、先行して焦らずに学ぶ方が向いている子もいますよね。

上位クラスを除くと、塾のお友達ってどういう感じでしょう。傷のなめ合い慰め合いになりませんか。切磋琢磨とは程遠いと思います。

事実、本人が他の子との差を感じていて、それが3か月以上続いている。この場合、自力では難しいと私は思います。さらに、その状態が続くとストレスを感じたり、自分を否定することになる場合もあるわけですから、あまりよくないですね。

私なら、追いつくまでは背負って走ります。それか競争を中止します。ひとりで走らせても意味ないと判断した時点でどちらかを選ぶと思います。

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オンライン塾「下剋上受験塾」主宰。中卒の両親のもとで育ち、自らも中卒になる。 娘の下剋上のために一念発起して小5の勉強からやり直す。塾には行かず、父娘の二人三脚で偏差値を41から70に上げ、100%不可能とされた最難関中学「桜蔭学園」を目指した。その壮絶な受験記録を綴った『下剋上受験』はベストセラーに。 2017年1月には待望のドラマ化。学習講座「桜井算数教室」「国語読解記述講座」にはのべ2000人の親子が参加し人気を博した。2020年、オンラインの「下剋上受験塾」を立ち上げた。

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