Withコロナの中学受験 ―― 親子で乗り切るための心のケアと勉強法
新型コロナウイルスの影響で勉強が思うようにいかず、体力的にも精神的にも疲れが出ている家庭は多いのではないでしょうか? しかし、入試は刻一刻と近づいています。不安も多い「Withコロナ」の中学受験ですが、この局面を乗り切るうえで意識したいポイントをお伝えします。
Contents
心のケアで大切な2つのこと
コロナ禍の影響で、友達と遊ぶ、話す、出かけるなど、当たり前のことができなくなり、子供たちは大人が考えている以上にストレスを溜めこんでいます。こうした子供に対する心のケアは、以下の2つを心がけてください。
・前向きな声がけ
・張りきり過ぎない
前向きな声がけ
外の活動が不足するからこそ、家のなかでは今まで以上に子供とコミュニケーションをとることが大切です。子供をよく観察し、前向きな声がけをすることで、勉強と生活のバランスを整えていきましょう。
張りきり過ぎない
休校や短縮登校によって生まれた空き時間を、「勉強時間にあてよう」と考える親御さんも多いですよね。しかし、張りきり過ぎるのは禁物です。時間ができ、一見すると負担が軽くなったように見えても、“新しい日常”に適応することは想像以上に難しく、多くの子供は負担を感じています。このような状況で勉強時間を増やし過ぎると、体力だけでなく精神的にも余裕がなくなり、親も子供も疲れを感じる原因に。これが、いわゆるコロナ疲れです。
勉強で大切な3つのこと
さまざまな制約があるこの時期、勉強面では以下の3つが大切です。
・時間の使い方に目を向ける
・勉強時間は「引き算」で考える
・集中できる時間を把握する
時間の使い方に目を向ける
コロナ禍で勉強時間がなかなか取れず、焦ることもあるかと思います。しかし勉強時間を増やして無理をするよりも、限られた時間のなかでいかに効率的に勉強できるかを意識してみてください。生活リズムを崩さないことも大切です。オン・オフのメリハリをつけることで、ダラダラと勉強する時間も減らせるでしょう。
勉強時間は「引き算」で考える
勉強時間には、「足し算の考え方」と「引き算の考え方」があります。足し算の考え方とは、たとえば「今日は合計3時間がんばった」など、勉強にあてた時間を足し合わせていく考え方のこと。一方で引き算の考え方とは、「1時間のなかで、計算問題を20分、社会の小テストを20分、残り20分は国語」といったように、ある時間から必要な勉強時間を引いていく考え方を指します。多くの受験生は「足し算」で勉強しますが、成績を上げている受験生は「引き算」で勉強時間を組み立てています。引き算の考え方のほうが、やるべきことが明確でゴールも見えやすいので、勉強のモチベーションが上がりやすいからですね。限られた時間を有効活用できるように、勉強時間は「引き算」で考えるようにしましょう。
集中できる時間を把握する
1時間勉強しても、その時間にほとんど集中できていなければ意味がありません。一方、たとえ20分であっても、その時間で集中して勉強できたのであれば上出来。20分終えたら休憩をはさみ、また20分勉強する、といったことを繰り返すことで、集中力と勉強時間をうまく両立させることもできます。親御さんは、まずは「子供の集中はどれくらい持つか」を把握することから始めてみてください。
今日から親ができるサポート
今日から子供にしてあげられるサポートとしては、以下の3つがおすすめです。
・親が何かに取り組む姿を見せる
・スキマ時間を親子の会話にあてる
・気分転換に誘う
親が何かに取り組む姿を見せる
コロナ禍で不安を感じるときこそ、子供の近くにいてあげることが欠かせません。特に子供が勉強しているときに、親も近くで読書や仕事をすることはおすすめ。親が何かに取り組む姿は、子供の頑張りにも火をつけます。もちろん、起床時間や睡眠時間、学習習慣を含め、子供が規則正しい生活を送れるサポートも欠かさずしてあげましょう。
スキマ時間を親子の会話にあてる
スキマ時間も工夫してみてください。空いた時間にできる勉強を子供と一緒に考えることも大切ですが、スキマ時間を親子の会話にあてることも効果的です。コミュニケーションをとることは、子供のストレスを解消するだけでなく、勉強の不安や悩んでいることを親が知るチャンスにもなります。
気分転換に誘う
たまに気分転換に誘うことも、親ができるサポートとしておすすめです。勉強で工夫をしても、どうしても疲れやストレスは溜まるもの。そこで、たまにはドライブをしたり、一緒に料理をしたり、運動をしたり、子供が好きな気分転換を親子で楽しめる時間を持てると良いですね。
子供のサポートを第一に
「Withコロナ」の中学受験では、勉強時間の多さより、限られた時間のなかで効率よく勉強することが求められます。そして受験勉強を進めるうえで、心とからだの充実も欠かすことができません。子供のサポートを第一に、受験を乗り切りましょう。
※記事の内容は執筆時点のものです
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