連載 桜井信一の中学受験相談室

休校期間にサボりを覚え、成績が下がってしまいました。親のフォローも限界に近づいています…|下剋上受験 桜井信一の中学受験相談室

2020年9月16日 桜井信一

『下剋上受験』でおなじみ、桜井信一さんが中学受験を考える親御さんのさまざまな悩みに答えます。今回は小5のお子さまをもつ親御さんからの相談です。

今回の相談

桜井さん、こんにちは。小5の娘のことで相談させてください。

小3の2月にギリギリの点数でサピックスに入塾し、1年間成績が上がったり下がったりしながらなんとかやって来ましたが、小学校の休校期間に時間があり余るゆえの「サボり」を覚え、後回しにするクセがついてしまい、滑り台のように成績が下がってしまいました。

「この夏休みが勝負どころね」と夏休み前に話し合い、夏休み中は気持ちを入れ替えて勉強しているように見えました。「学校の後に夏期講習」というハードなスケジュールをよく頑張っていたと思います。

ところが、夏期講習の復習テストでまた成績が下がってしまいました。勉強していないならまだしも、あんなに勉強したのに?と愕然としました。

やり方がまずいのか、それとも理解できていないのか。 限界ならいつでもやめていいのに…と思うのですが、娘は「今度は頑張る」と言い続けて半年。親としてできるフォローも限界に近づいています。

信じてあげたいけど、もう信じてあげられない… 娘のヤル気をつぶしてしまいそうで、どうしたらいいのか頭が真っ白です。

やはり、転塾を考えた方が良いのでしょうか?

相談者:ここねいと
お子さまの学年:小5


桜井さんの回答

ここねいとさま、はじめまして。

放置できない状況ですね。中学受験で月謝だけ払い続ける典型的なパターンです。

どうでしょう?ご自宅で塾の宿題をするとき、何時間ほど集中できますか?1時間?2時間?どちらにしてもそのあたりが限界ですよね。それなのに、どうして数時間の夏期講習が集中できていると思ってしまうのでしょうか。

塾が見学を認めていない理由に気付きませんか?うちもそうでしたが、子供というのは親の想像とは大きくかけ離れた時間しか集中できません。あまりの集中時間の短さに愕然としました。でもよく考えると小学生ですから、そりゃそうかあとも思いました。ゲームのように数時間集中するには勉強が刺激的なものでなければいけません。「わかる!」の連続であったり、競争であったり、そういう刺激をパワーに変えて上位クラスの子は勉強しているのです。

塾の算数の授業で何問の問題を解くかお子さんに訊いてみてください。そして、丸つけだけのものと解説があるものをわけてみてください。びっくりしますよ。それで賢くなりますか?

塾は高い学力の子のためにあるのです。決められた授業時間のなかで教えることができる量は、高いレベルの子にはちょうど良いですが、平均に位置する子にはまるで足りません。まず、このレールに乗っていてよいのか、親自身の問題だとするならばどうするのか考えてみてください。

次に、親ならその改善策をどうするかも考えてみてください。必ず解決しなければならないとしてどうするか考えてみましょう。大人は解決能力が高いですから答えは必ず見つかります。6年生の今頃ならもう厳しいかもしれませんが、幸い5年生の秋。ちょうど、私たちもそこからスタートでした。今なら作戦を変えればどこでも狙えると思います。

子供の判断では厳しいことですから、親が考えることでしょう。わが家も私が中学受験の話を持ち込み、私が道を作りました。そこを本人に挫折しないように楽しく通らせるのです。


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※記事の内容は執筆時点のものです

桜井信一
この記事の著者

中卒の両親のもとで育ち、自らも中卒になる。 娘の下剋上のために一念発起して小5の勉強からやり直す。塾には行かず、父娘の二人三脚で偏差値を41から70に上げ、100%不可能とされた最難関中学「桜蔭学園」を目指した。その壮絶な受験記録を綴った『下剋上受験』はベストセラーに。 2017年1月には待望のドラマ化。 勉強のコツや中学受験の裏事情をユニークな語り口で紹介するブログは根強い人気を博している。

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