連載 桜井信一の中学受験相談室

計算問題に時間がかかる子供。小4の今、どのように取り組むべきでしょうか?|下剋上受験 桜井信一の中学受験相談室

2020年9月18日 桜井信一

『下剋上受験』でおなじみ、桜井信一さんが中学受験を考える親御さんのさまざまな悩みに答えます。今回は小4のお子さまをもつ親御さんからの相談です。

今回の相談

はじめまして。桜井さんの著書「下剋上受験」「わが子に教えたくなる算数国語」に感銘を受け、ブログなども色々と参考にさせていただいております。

子供はサピックス塾に通って半年ですが、テキストの巻末にある「計算力コンテスト」の計算問題を解くのに時間がかかるのが気になります。今は整数の問題なので楽ですが、これから円や円錐などが出てきたときに手こずりそうです。

桜井さんはよく「計算を軽くする」とおっしゃっていますが、おすすめされていた市販テキストの「計算名人免許皆伝」には、小数⇔分数、わり算をかけ算にするなど、まだ学校や塾では習っていないやり方もあり、小5になってまとめてやらせるかどうか迷っています。今は平方数の暗記どまりです。

ぜひアドバイスをいただきたいです。

相談者:計算名人志望
お子さまの学年:小4


桜井さんの回答

計算名人志望さま、はじめまして。

子供と勉強してみて色々気づきました。小学生ってこんなこともできないの?と思うことばかりでした。

小1の頃、足して10になるという学習を小学校でやりませんでしたか?

先生が「3っ!」と言うと、すかさず生徒が「7っ!」と答えるのです。

まずルールを教えて軽く練習してから、次の質問をしてみてください。

「足して100になる。」

はい、では「37っ!」

すると、素早く「63」と答えるでしょうか。

「足して1000になる。」

「332っ!」と言うとどうでしょう。

「足して400になる。」

「199っ!」だとどうでしょう。

数を合わせてちょうどにするということが、こんなにもできないんだということに愕然としたのをよく覚えています。

112から84を引くとどうでしょう。数直線の上に左から右へ数が流れるように、100をまたいで左右に16と12があり、28と即答できるでしょうか。

(999×1001)−(999+1001)を、999の999倍から2を引くと気づけるでしょうか。

2.4.8.16・・・512まで暗唱できるでしょうか。

これは、6年生で習う約束記号という単元に影響する能力なのです。多くの子が、答えが同じなら正解と思っている算数は、実は途中経過が勝負です。

図形の求積、水量とグラフ、数列や約束記号など、難関校が好む問題の多くは、普段の計算の途中経過をどうしているかで気づくか気づかないかが決まります。

「まずはじっくり取り組んで、仕方なく早くなる」というのが理想です。まだ4年生ならじっくりやりましょう。


これまでの記事はこちら『下剋上受験 桜井信一の中学受験相談室


『下剋上受験』の著者 桜井信一さんが、中学受験の相談にお答えします。ご相談はこちら!

※記事の内容は執筆時点のものです

桜井信一
この記事の著者

中卒の両親のもとで育ち、自らも中卒になる。 娘の下剋上のために一念発起して小5の勉強からやり直す。塾には行かず、父娘の二人三脚で偏差値を41から70に上げ、100%不可能とされた最難関中学「桜蔭学園」を目指した。その壮絶な受験記録を綴った『下剋上受験』はベストセラーに。 2017年1月には待望のドラマ化。 勉強のコツや中学受験の裏事情をユニークな語り口で紹介するブログは根強い人気を博している。

[関連

父娘の記念受験(公式ブログ)
下剋上受験塾

合わせて読みたい