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[地学分野]気象を扱った問題の傾向と、家庭学習のヒント|なるほどなっとく 中学受験理科

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2020年11月04日 水溜 兼一(Playce)

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学習範囲が広く、難しいイメージがある理科の中学入試問題。難関校に多くの子どもを合格させてきたカリスマ講師・小川眞士さんが、子どもの理科力を育むためのヒントを伝えます。

理科は大きく生物・化学・地学・物理の4分野に分かれます。今回は地学分野から、気象に注目して、入試問題の傾向と家庭での学習ポイントをお伝えします。

時事問題と絡めた総合型の出題

気象に関しては温暖化の影響もあり、時事的な要素も含めて最近は出題率が高くなっています。入試では、集中豪雨、台風、フェーン現象など、ニュース・時事問題を入り口に、気象の知識をもとにデータなどを理科的に解釈する総合型の問題を出題する学校が多くなりました。たとえば、本文と図表を読みながら気温や湿度を計算し、フェーン現象のしくみを考え、さらに、気圧配置などを考えてフェーン現象が起こったときの天気図を選ぶ問題が出題されるケースもあります。

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小川眞士

小川眞士

  • 専門家・プロ

小川理科研究所(東京都豊島区)主宰。都内の中学校教諭を経て、四谷大塚進学教室理科講師に。開成や桜蔭の特別コースを約25年間担当、コース生28人全員が開成中学に合格した実績を持つ。教務主任や副室長も務めた。2009年4月に小川理科研究所を開設。主な著書に、『中学受験 理科のグラフ完全制覇』(ダイヤモンド社)、『これだけ理科』(森上教育研究所スキル研究会)、『カンペキ小学理科』(技術評論社)がある。

水溜 兼一(Playce)

  • この記事の著者

雑誌・新聞の編集・ライターを経て、現在は、通信教育企業のキュレーションサイトや大学案内のライティングなどを担当。