中学受験ノウハウ 教育用語

御三家、サンデーショック、寄付金とは?―― 今さら聞けない中学受験用語 

2020年12月17日 室内玲

中学受験を目指す子をもつ親御さんであれば、いわゆる「受験用語」に触れたことがある方も多いでしょう。しかし、詳しい意味まではご存知ないかもしれません。今回は「御三家」「サンデーショック」「寄付金」の3つの中学受験用語について、その意味を紹介します。

御三家

御三家とは、おもに東京の私立中学で偏差値が上位かつ、歴史が古い三校を指す言葉です。男子御三家、女子御三家が存在します。

■男子御三家
[1]開成中学校・高等学校(偏差値:71)
1871年創立/所在地:荒川区西日暮里
[2]麻布中学校・高等学校(偏差値:68)
1895年創立/所在地:港区元麻布
[3]武蔵高等学校中学校(偏差値:64)
1922年創立/所在地:練馬区豊玉上

■女子御三家
[1]桜蔭中学校・高等学校(偏差値:70)
1924年創立/所在地:文京区本郷
[2]女子学院中学校・高等学校(偏差値:70)
1870年創立/所在地:千代田区一番町
[3]雙葉中学校・高等学校(偏差値:68)
1875年創立/所在地:千代田区六番町

参考偏差値:四谷大塚 中学校偏差値一覧より

ちなみに受験業界では「新御三家」や「地方別御三家(神奈川御三家、千葉御三家など)」といった言葉が使われることもありますが、その定義はさまざまです。御三家といわれたら、まずは上記の男子御三家、女子御三家をイメージできるようにしておけば問題ないでしょう。

サンデーショック

東京・神奈川の私立中学入試がはじまるのは、例年2月1日からです。多くの学校で2月1日に1回目の入試を実施しますが、2月1日が日曜日と重なる場合、一部のキリスト教系の学校が入試日を変更します。日曜はキリスト教の「安息日」にあたるからです。

この一連の流れ、つまりキリスト教系の学校が日曜の入試実施を避けることで、受験スケジュールに変動が生じることを「サンデーショック」と呼びます。近年では2009年、2015年がサンデーショックの年でした。次回は2026年がサンデーショックの年にあたります。

サンデーショックは、おもに女子の受験に大きな影響を与えます。たとえば桜蔭、女子学院、雙葉の「女子御三家」は例年2月1日に入試を実施しますが、2月1日が日曜と重なった2015年は、女子学院が2月2日に入試日をずらしました。そのため「桜蔭と女子学院」「雙葉と女子学院」といった女子御三家同士の併願受験が可能となり、通常の年度より各校の倍率が高くなったのです。

さらに例年は2月2日に合格発表をしていた女子学院が、2015年に限っては2月3日に合格発表をしました。一般的に女子学院の受験生は、2月2日の合否結果を見て不合格だった場合、3日以降に「滑り止め」を受験する傾向があります。しかしサンデーショックの2015年は、2月1日~2日で確実に受かりそうな学校を受けておこうという動きが出たのです。共学校を押さえ校として受ける女子受験生もいたので、倍率が上がり、男子受験生の一部にも影響がありました。

寄付金

寄付金とは入学金や授業料とは別に、私立中学に任意で払うお金のことです。施設の整備をはじめ、おもに学校の運営費として使われます。東京都発表「平成28年度 都内私立中学校の学費の状況」によると、寄付金の平均額は146,566円です。

寄付金は、すべての家庭に強制されるものではありません。そのため、「払える人が払えばいい」という雰囲気の学校も少なくなく、そもそも寄付金を募集していない学校もあります。一方で多くの家庭が払っている学校もあるなど、その実態はまちまちです。なかには寄付金という形ではなく、学校運営を支援するシステムを設けている学校もあります。たとえば一定額の利息をつけて返済される「学校債」や、書籍などの物品の寄付を募集している学校も見受けられます。

※記事の内容は執筆時点のものです

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