弟・妹の受験で気をつけたいコミュニケーション ―― 中学受験との向き合い方
兄弟姉妹で中学受験に挑むご家庭の場合、親は下のお子さんと、上のお子さんと比べた発言をしがちです。しかし兄弟姉妹であっても、お子さん一人ひとりが異なる性格を持っていて、得意なこと・不得意なことが違います。今回はすでに中学受験を終えた上のお子さんがいる場合に気をつけるべきポイントを解説しましょう。
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兄・姉は最も身近な受験の先輩
弟や妹にとって兄や姉の存在は、もっとも身近で信用できる中学受験の先輩になります。兄や姉からの助言は、親や先生の言葉以上に浸透しやすいものです。
上の子が下の子に勉強を教える際は、教えてもらう側がしっかり理解できるだけでなく、教える側も「人に理解してもらうにはどうやって教えればいいのか」を考えるスキルが身に付きます。「教えることは自分の学びを確かなものにする」――このことを私は自分の中学受験時に家庭教師の柳沢先生から教わりました。わからない相手の気持ちに寄り添って相手が納得できるように説明するというのは、将来的に絶対役に立つ能力です。
そのため、子供がなにかわからないことを親御さんに聞いてきたとき、上の子の手が空いているようだったら「お兄ちゃん(お姉ちゃん)に聞いてごらん」と声掛けをしてみるのもよいでしょう。また、直接的なやり取りだけでなく、上の子が日ごろから授業の予習・復習や定期考査対策で勉強を頑張っている背中を見れば、弟や妹はよい影響を受けるはずです。身近な受験の先輩を真似てみたり「自分はこうやって勉強してみようかな」と勉強方法を試行錯誤したりと、行動の規範となることは多いですね。
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