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2021年入試を振り返る【第2回】時事問題の傾向分析|なるほどなっとく 中学受験理科

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学習範囲が広く、難しいイメージがある理科の中学入試問題。難関校に多くの子どもを合格させてきたカリスマ講師・小川眞士さんが、子どもの理科力を育むためのヒントを伝えます。

2021年理科の入試問題の特徴を3回にわたって小川先生が解説します。初回は、化学、物理、生物、地学の各分野と全体の傾向をお話いただきました。2回目は時事問題を振り返ります。身近な題材を扱うことが増えている理科の入試において、時事問題にどのような変化が見られるかをお伝えします。

「時事」を扱った理科的思考力を問う問題

理科の入試問題は、化学、物理、生物、地学の4分野に分けて捉えることが一般的です。しかし、後述する「新型コロナウイルス感染症」の問題のように、4分野を統合したような総合的な問題が出題されることがあります。また、環境に関する問題なども、各分野の知識が必要です。この流れは加速すると予想され、将来的には、ある時事問題について、理科はもちろん他の教科も含めたいろいろな知識を総動員して解くような問題が現れるでしょう。

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小川眞士

小川眞士

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小川理科研究所(東京都豊島区)主宰。都内の中学校教諭を経て、四谷大塚進学教室理科講師に。開成や桜蔭の特別コースを約25年間担当、コース生28人全員が開成中学に合格した実績を持つ。教務主任や副室長も務めた。2009年4月に小川理科研究所を開設。主な著書に、『中学受験 理科のグラフ完全制覇』(ダイヤモンド社)、『これだけ理科』(森上教育研究所スキル研究会)、『カンペキ小学理科』(技術評論社)がある。

水溜 兼一(Playce)

  • この記事の著者

雑誌・新聞の編集・ライターを経て、現在は、通信教育企業のキュレーションサイトや大学案内のライティングなどを担当。