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音って、なんだ? 身の回りの音について考える|なるほどなっとく 中学受験理科

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学習範囲が広く、難しいイメージがある理科の中学入試問題。難関校に多くの子どもを合格させてきたカリスマ講師・小川眞士さんが、子どもの理科力を育むためのヒントを伝えます。

入試理科では、理科的思考力が求められます。子どもの理科的思考力を養うためには、普段から身の回りのいろいろな事象に興味を持ち、その原因を理科的視点で捉える姿勢が大切です。今回は、さまざまな事象のなかから「音」にフォーカスして、小川先生にお話いただきます。

物体の振動が波となって伝わり、音になる

人の声や虫の声、電車や車の音、目覚ましのベルやテレビの音……。私たちの日常には、さまざまな「音」があふれています。

音は入試理科でも取り上げられるテーマですが、そもそも「音とは何か」を考えたことはありますか?

音は物体の振動が波になって空気中を伝わってきたものです。この波が耳の鼓膜を振動させることで、人はそれを音として感知します。つまり物体が振動しないと音は生まれません。逆に言えば、物体が振動すると必ず音が生まれます。しかし、人間には感知できる音が決まっていて、高周波や低周波といった人の耳には聞こえない音もあります。

音叉(おんさ)でできる波のイメージ

音にはいくつかの特徴があります。

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小川眞士

小川眞士

  • 専門家・プロ

小川理科研究所(東京都豊島区)主宰。都内の中学校教諭を経て、四谷大塚進学教室理科講師に。開成や桜蔭の特別コースを約25年間担当、コース生28人全員が開成中学に合格した実績を持つ。教務主任や副室長も務めた。2009年4月に小川理科研究所を開設。主な著書に、『中学受験 理科のグラフ完全制覇』(ダイヤモンド社)、『これだけ理科』(森上教育研究所スキル研究会)、『カンペキ小学理科』(技術評論社)がある。

水溜 兼一(Playce)

  • この記事の著者

雑誌・新聞の編集・ライターを経て、現在は、通信教育企業のキュレーションサイトや大学案内のライティングなどを担当。