中学受験ノウハウ 連載 中学受験との向き合い方

うちの子甘えてるんじゃないかしら……。と思ったら ―― 中学受験との向き合い方

専門家・プロ
2021年9月27日 やまかわ

首都圏の一部では、4人に1人の小学生が挑戦するともいわれる中学受験。子供の受験に親はどう向き合えばよいのでしょうか。この連載では、『中学受験は挑戦したほうが100倍子供のためになる理由』の著者である、田中純先生に中学受験との向き合い方をテーマにさまざまな話を伺います。

中学受験は小学生がチャレンジする受験ですから、少なからず親のサポートが必要です。一方で、自主的に勉強を進めるなど、子供に自分事として勉強に臨んでもらう必要もあります。そういった主体的に物事に取り組む姿勢を子供が身につけることは、中学受験のプロセスで得られる宝物です。

とはいえ相手は子供ですから、親の手助けがないと行動できない状況が続くこともあります。「うちの子、甘えてるんじゃないかしら……」「考えが甘いのよね……」などといった感情に苛まれることもあるかもしれません。今回はこの「甘え」について、考えてみたいと思います。

甘えすぎってどういうこと?

平安時代の書物では「甘い」は母乳の味だそうです。そして母乳を貪る乳児が発する「アマ、アマ」という発語が「甘」として成立したのでしょう。すると連想は「アマ、アマ」から「ウマ、ウマ」に飛びます。口唇の緊張を考慮すると発音記号の /ə/ がいちばん緊張を伴わない母音ですから、 /əmə/ が人生初期から発声しやすい音だろうと推察できます。つまり、私は「甘い」と「旨い」を強引に結びつけようとしているのです。「甘えてんじゃないの? そんな旨い話はないよ」

甘えすぎの定義について考えてみましょう。甘えが過ぎた状態のことを、「甘ったれ」と言いますよね。自分が欲しいと言わずとも、周りに察してもらって旨いことやってもらう状態、そしてそれが当たり前だという態度を指します。赤ちゃんは自分が欲しいと言わなくても、お母さんが察して母乳を提供してくれますが、「甘ったれ」というのは、こうしたシチュエーションに近いものがあるのかもしれません。そのまま他者との関係性が発達しないと、「私が欲しいと言わなくても、ちゃんとわかってよ!」だったり、あるいは「欲しがれば、もらえるのが当然」というように、周囲に理解や忖度を強要するようになってしまうことだってあります。

甘えすぎの状態から成長していくために大事なのは、

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田中純
田中純 専門家・プロ

開成中学校・高等学校、国際基督教大学(ICU)教養学部教育学科卒業。神経研究所付属晴和病院、中高教諭、学校カウンセラーを経て公文国際学園開講準備に参加。現在は赤坂溜池クリニックやNISE日能研健康創生研究所、コミュニティ・カウンセラー・ネットワーク(CNN)などでカウンセリングやコンサルテーションを行っている。相性はDon先生。著書「ストレスに負けない家族をつくる」「中学受験は挑戦したほうが100倍子供のためになる理由」(みくに出版)。公式YouTubeはこちら

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この記事の著者

編集・ライター。学生時代から都内で6年間塾講師を務める。塾講師時代は、おもに作文・国語・英語の科目を担当。小学生から中学生までの指導にあたる。現在は編集・ライターとして教育関連をはじめ、街歩き・グルメ記事の執筆取材をおこなう。