中学受験ノウハウ 連載 中学受験との向き合い方

子供の成長を促す指示・命令をするためには ―― 中学受験との向き合い方

専門家・プロ
2021年10月27日 やまかわ

首都圏の一部では、4人に1人の小学生が挑戦するともいわれる中学受験。子供の受験に親はどう向き合えばよいのでしょうか。この連載では、『中学受験は挑戦したほうが100倍子供のためになる理由』の著者である、田中純先生に中学受験との向き合い方をテーマにさまざまな話を伺います。

わが子がなかなか勉強をしない姿を見ると、親としては心配になりますよね。心配が積もりに積もれば、「勉強しなさい」と命令口調で子供と接してしまうことも多いでしょう。ただ、親御さんも子供だった頃に自分の親に「○○しなさい!」と言われて、「うっせえな……」と思ったことがあるのではないでしょうか。今回は命令によって感じるストレスと、効果的な命令・指示の与え方について解説していきます。

命令によって生じる「善玉ストレス」と「悪玉ストレス」

ストレスと聞くと、「イライラ」や「不安」というネガティブなイメージを持つ人が多いかもしれません。もちろん、これもストレス反応のひとつです。もともとストレス反応は脅威から身を守る仕組みですから、根っからの悪者ではありません。しかし、ストレスは溜まったり、抉(こじ)れたりして心身にダメージを及ぼすので、私たちはストレスを厄介者扱いしがちです。またストレス反応にはネガティブなものだけでなく、ポジティブなものもあります。このポジティブ・ネガティブなストレスを、私はそれぞれ「善玉ストレス」「悪玉ストレス」と呼んでいます。そして命令の受け手側は、この2種類のストレスのどちらかを感じることになります。

改善のしようがない指示・命令が招く「悪玉ストレス」

まずは「悪玉ストレス」についてお伝えします。悪玉ストレスになりうるのは、改善のしようのない、改めようのない指示・命令を受けたときです。「うちから出ていけ」「ふざけるな」など、感情的な物言いの指示・命令はとても抽象的な内容のため、受け手はただいたずらに悪いストレスを感じるだけになってしまいます。

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田中純
田中純 専門家・プロ

開成中学校・高等学校、国際基督教大学(ICU)教養学部教育学科卒業。神経研究所付属晴和病院、中高教諭、学校カウンセラーを経て公文国際学園開講準備に参加。現在は赤坂溜池クリニックやNISE日能研健康創生研究所、コミュニティ・カウンセラー・ネットワーク(CNN)などでカウンセリングやコンサルテーションを行っている。相性はDon先生。著書「ストレスに負けない家族をつくる」「中学受験は挑戦したほうが100倍子供のためになる理由」(みくに出版)。公式YouTubeはこちら

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この記事の著者

編集・ライター。学生時代から都内で6年間塾講師を務める。塾講師時代は、おもに作文・国語・英語の科目を担当。小学生から中学生までの指導にあたる。現在は編集・ライターとして教育関連をはじめ、街歩き・グルメ記事の執筆取材をおこなう。