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算数が出来なさすぎる娘に頭を抱えています。入試本番まであと2か月……。アドバイスをお願いします|下剋上受験 桜井信一の中学受験相談室

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2021年12月14日 桜井信一

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『下剋上受験』でおなじみ、桜井信一さんが中学受験を考える親御さんのさまざまな悩みに答えます。今回は小6のお子さまをもつ親御さんからの相談です。

今回の相談

桜井さん、こんにちは。約2ヶ月後に中学入試予定の娘の母親です。

娘は算数の偏差値が30台前半、理科が偏差値40台前後、国語は偏差値50前後、社会は55から60台前半。特に算数が苦手すぎて足を引っ張っています。第2志望校の偏差値は43、第1志望校の偏差値は50です。

4科目平均偏差値は43程度ですが、算数は過去問で15点しか取れず、合格最低点に届いていないので厳しい状況です。

算数が出来なさすぎて、塾だけでは無理で父親が休みの日に算数を教えていますが、あまりに効果がないため父親も頭を抱えています。簡単な問題も、何回教えてもすぐに忘れてしまい全く伸びません。

本人はやる気はあるのですが、勉強途中で出来ない自分にイライラして算数の勉強を放棄する事もあります。

本番まであと2か月。親子共々、何とかあきらめず最後まで頑張りますが、何かアドバイスがあればよろしくお願いします。

相談者:春巻き
お子さまの学年:小6


桜井さんの回答

春巻きさま、こんにちは。

算数があまりにも出来ないときは、覚えさせている「暗記型」になっていることが多いのです。覚えの良い子ならまだマシなのですが、算数の解き方を覚えさせる学習は、1週間程度で忘れてしまい、短いスパンを行き来するだけになってしまうと思います。

何とかお子さんの頭に押し込もうというお気持ちはわかりますが、一時的に押し込んでも受験の日に覚えている数が少なすぎて、得点する手数(てかず)にはならないと思います。その少なさを体感するのは本人ですから、イライラして当然かもしれません。

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オンライン塾「下剋上受験塾」主宰。中卒の両親のもとで育ち、自らも中卒になる。 娘の下剋上のために一念発起して小5の勉強からやり直す。塾には行かず、父娘の二人三脚で偏差値を41から70に上げ、100%不可能とされた最難関中学「桜蔭学園」を目指した。その壮絶な受験記録を綴った『下剋上受験』はベストセラーに。 2017年1月には待望のドラマ化。学習講座「桜井算数教室」「国語読解記述講座」にはのべ2000人の親子が参加し人気を博した。2020年、オンラインの「下剋上受験塾」を立ち上げた。

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