連載 中学受験のよもやま話

“深化”するグローバル教育#5 ―― 暁星中学校「フランス語と英語の多言語教育」|中学受験のよもやま話


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私学が力を入れている国際交流プログラムを見ると、いわゆる「英語教育」「語学教育」だけでなく、各校ならではのグローバルな視点を通し、これからの社会に対応していく力を養う教育に取り組んでいることがわかります。ここでは私立中高一貫校が独自に生み出し実践する、特色あるグローバル教育プログラムを紹介していきます。

今回紹介するのは、暁星中学校・高等学校(以下・暁星)のグローバル教育です。

※紹介するプログラムは、新型コロナウイルス感染症対策として中断している場合もあります

6人の生徒から始まったカトリック伝統校

暁星(暁星学園)は、フランスとアメリカから来日した「カトリック・マリア会」の5人の宣教師によって、1888年に築地の外国人居留地に設立された男子校です。創設当初の生徒はフランス人1名、ポルトガル人2名、日本人3名。少数ながらも国際色あふれる生徒が入学し、学園の歴史が始まりました。こうした経緯もあり、創設以来、暁星には海外からの生徒を受け入れる伝統が綿々と息づいています。

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