中学受験ノウハウ 連載 親子で疲弊しない「ノビノビ中学受験」

ゴールデンウィークの過ごし方 ―― 親子で疲弊しない「ノビノビ中学受験」

専門家・プロ
2022年4月23日 やまかわ

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中学受験と聞くと、難関校を目指す受験がどうしてもイメージされます。しかし、そうではない、あるいはそのやり方に疑問をもつご家庭は少なくないでしょう。この連載では、『ゆる中学受験 ハッピーな合格を親子で目指す』の著者である亀山卓郎先生に、親子で疲弊しない中学受験をテーマにさまざまなお話を伺います。

慌ただしい4月が終わりに近づくと、いよいよゴールデンウィーク(以下、GW)が訪れます。大手の塾では特訓や合宿でスケジュールが埋まってしまうことも珍しくないですが、難関校を目指していない場合にはそこまでガツガツと取り組まなくても大丈夫。しかし、だからといって目標もなくダラダラと過ごすのは禁物です。

ふたつの目標をクリアしよう

私の塾(進学個別桜学舎)は、今年のGWは4月29日から10連休の予定です。先生たちもお休みですから、基本的には塾も開いていません。宿題ややるべきことをきっちりこなしていれば、友達と遊んだり、ゲームをしたりしてもOKと生徒たちに伝えてはいますが、一方でこの期間に達成してほしい目標がふたつあります。

GWでクリアしたい目標

  • 苦手な単元を克服しよう
  • ひとりで勉強できるようになろう

苦手な単元を克服しよう

GWは、これまでの勉強を総復習できるチャンスです。特に、自分の弱点や、取りこぼしている単元と向き合う時間をつくるのがおすすめです。

2月から新学年がスタートし、駆け足で授業を受けてきた子も多いでしょう。受験勉強を始めたばかりの子の中には、地に足がついていない子も多いかもしれません。そんな中でのGWは、しばしの“休憩時間”。自信がない科目や、苦手意識のある単元を復習できる良い機会のため、まずはいったん落ち着き、「弱点の克服」を目標としてみましょう。

ひとりで勉強できるようになろう

「塾がないと勉強が進まない……」と不安になる親子は少なくありませんが、少し厳しいことを言うと、半年や1年ならまだしも、

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亀山卓郎

亀山卓郎

  • 専門家・プロ

かめやま たくろう|明治学院高等学校、成城大学卒業。大手塾・個人塾などで教務経験を積んだ後、2007年に転居のため千葉県及び江戸川区の塾を閉鎖し、台東区上野桜木で「進学個別桜学舎」をスタート。首都圏模試の偏差値で60を切る学校への指導を専門に「親子で疲弊しないノビノビ受験」を提唱している。第一薬科大学付属高校上野桜木学習センター長。YouTube「下町塾長会議」構成員。著書「ゆる中学受験ハッピーな合格を親子で目指す」(現代書林)、「めんどうな中学生(わが子)を上手に育てる教科書」(ブックトリップ)、構成・問題監修「LIZ LISA Study Series中1/中2」、監修「おっぱっぴー小学校算数ドリル」(KADOKAWA)

やまかわ

  • この記事の著者

編集・ライター。学生時代から都内で6年間塾講師を務める。塾講師時代は、おもに作文・国語・英語の科目を担当。小学生から中学生までの指導にあたる。現在は編集・ライターとして教育関連をはじめ、街歩き・グルメ記事の執筆取材をおこなう。