中学受験ノウハウ 連載 親子で疲弊しない「ノビノビ中学受験」

小6からの“やっぱり受験” ―― 親子で疲弊しない「ノビノビ中学受験」

専門家・プロ
2022年5月19日 やまかわ

中学受験と聞くと、難関校を目指す受験がどうしてもイメージされます。しかし、そうではない、あるいはそのやり方に疑問をもつご家庭は少なくないでしょう。この連載では、『ゆる中学受験 ハッピーな合格を親子で目指す』の著者である亀山卓郎先生に、親子で疲弊しない中学受験をテーマにさまざまなお話を伺います。

中学受験生のほとんどは、小4、または小5から勉強をスタートします。一方、小6からスタートする子もいますが、ほかの受験生と比べてスタートが1~2年遅れるのは大きなハンデです。今回は、小6からの“やっぱり受験”のマイナス面について、そしてそうしたハンデを乗り越えるために親子でもっておきたい心構えを解説します。

“やっぱり受験”の厳しさ

私の塾(進学個別桜学舎)は中堅校を受験する子がメインに通っていますが、カリキュラムが5年生からということもあり、多くの子は小5から通塾を開始します。そのため小6から受験勉強を始めた子は、仮に中堅校の受験を考える場合でも、ほかの子と比べて倍速で勉強を進めなければいけません。そして、そうした厳しい受験生活に耐えられるだけの学力や集中力、覚悟がないと、小6からの受験は正直厳しいのが現実です。

ちなみに「国語と算数の『2科目受験』にすれば、小6からでも間に合うかも」と考える親御さんもいますが、これも簡単ではありません。理科と社会は暗記の要素が大きいので点数がすぐに伸びる可能性もありますが、算数と国語は問題の数をこなすより「どれだけ時間をかけて取り組んできたか」が成績を分ける科目です。そもそもひとつのことを学んでから、それが「学力」に変わっていくには長い時間がかかります。ましてや小6から受験勉強を始める子の場合、特に国語と算数に関してはどれだけ勉強したとしても、たしかな実力を身につけられないまま入試本番を迎えてしまうケースが多々見られるのです。

小6からの受験に必要な心構え

私の塾にも「小6から受験をしたい」と考えるご家庭は毎年入塾しています。どの家庭も最終的には合格を手にしていますが、模試で志望校の偏差値をどれだけ上回っていても、「本当に受かるかな……」といった不安は最後までぬぐえません。

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亀山卓郎
亀山卓郎 専門家・プロ

かめやま たくろう|明治学院高等学校、成城大学卒業。大手塾・個人塾などで教務経験を積んだ後、2007年に転居のため千葉県及び江戸川区の塾を閉鎖し、台東区上野桜木で「進学個別桜学舎」をスタート。首都圏模試の偏差値で60を切る学校への指導を専門に「親子で疲弊しないノビノビ受験」を提唱している。第一薬科大学付属高校上野桜木学習センター長。YouTube「下町塾長会議」構成員。著書「ゆる中学受験ハッピーな合格を親子で目指す」(現代書林)、「めんどうな中学生(わが子)を上手に育てる教科書」(ブックトリップ)、構成・問題監修「LIZ LISA Study Series中1/中2」、監修「おっぱっぴー小学校算数ドリル」(KADOKAWA)

この記事の著者

編集・ライター。学生時代から都内で6年間塾講師を務める。塾講師時代は、おもに作文・国語・英語の科目を担当。小学生から中学生までの指導にあたる。現在は編集・ライターとして教育関連をはじめ、街歩き・グルメ記事の執筆取材をおこなう。