学習 連載 中学受験のツボ[社会編]

【小5社会/世界の国々】国名や地名の由来を学ぼう|中学受験のツボ[社会編]

専門家・プロ
2023年4月08日 池田良輔

0
保護者向けに中学受験の4教科のツボを解説
- 社会以外の3教科はこちら -

国語算数理科

世界の国々」の分野の重要性は、中学受験では年々高くなってきています。

この分野の勉強でやっておきたいことは、まずは学習机の前や、トイレの壁に地図を貼り、できるだけ早い時期からその地図に見慣れておくこと。そのうえで「(世界地図を使って)国の位置などを探す競争」をお子さんとしてみると、知識を楽しく身につけることができるでしょう。

そうした勉強の際に、お子さんが「へー!」と思うような“ネタ”を今回はお伝えしていきます。

ユーラシア大陸

世界で最も大きな陸地は、ヨーロッパ州とアジア州にまたがる「ユーラシア大陸」です。ユーラシアという名称は、「ユーロ(ヨーロッパの意味/EUの通貨の名前ですね)」と「アジア」が結びついて生まれました。

「たぶん、ユーロ・アジア → ユー・ロア・ジア → ユー・ラ・シア みたいな流れで生まれた言葉なんじゃないかな・・・…。えっ? 少しムリがあるかな(苦笑)」といった感じで、言葉が変化していく様子をお子さんと楽しく口ずさんでみても良いですね。

ヨーロッパ・アジアの語源

ヨーロッパ」「アジア」という言葉の語源は、四大文明のひとつ「メソポタミア文明(紀元前3000~)」にまでさかのぼります。

現在のイラクあたりにあったメソポタミア文明の人々から見て、「西=エレブ(ereb)」「東=アス(asu)」という方角を指す言葉が、それぞれヨーロッパ・アジアの語源となったといわれているんですね。

これは早くから文字をもつようになった人々の“視点”によって地名がつけられた例ですが、ほかにエレブ(西)を由来とする国名としては

続きは会員の方のみご覧いただけます

0
池田良輔

池田良輔

  • 専門家・プロ
  • この記事の著者

SRP教育研究所 文系主任。既存の学習塾への疑問からSRP教育研究所の立ち上げに参画、文系代表を務める。教育哲学・教育社会学・教育史学等の複合領域が専門基盤。ある思想家の「消費者マインドの助長や蔓延が教育を危機に向かわせている」という主張に共感し、「学びの活性化」を授業の最重要目的として、チャレンジを続ける。長野県の喬木村出身で、「関東地区喬木村ふるさと会」幹事でもあり、東京の自治体や私学のお子さんの、自然体験を通じた豊かな学びの機会創出を画策中。