学習 連載 中学受験のツボ[算数編]

【小5算数/分数】既約分数を数えるポイント|中学受験のツボ[算数編]

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2023年5月02日 杉本啓太

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保護者向けに中学受験の4教科のツボを解説
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国語理科社会

こんにちは、株式会社ORA-Trioの杉本です。

今回のテーマは「既約分数(きやくぶんすう)」。

約数・倍数を学習したあとの分数・小数の単元では「既約分数の個数を求める」といった問題に出会うことも多いでしょう。しかしこのタイプの問題は、解法は覚えているものの、理由や理屈を説明させると意外に理解があやふや……という子が少なくありません。

 

約数・倍数の単元との関連を意識しながら、それぞれの式で何を求めているのかを理解する

このことを意識しながら進めないと、もうひと工夫必要な応用問題でつまずいてしまう場合もあります。

 

そこで今回は「既約分数の個数を求める問題」の基本的な解法、そして解くときに意識したいポイントについてお話しします。

既約分数ってなに?

例題を紹介する前に、ひとつ確認です。

そもそも「既約分数」とは何でしょうか?

 

既約分数とは、文字どおり「既(すで)に約分された分数」のこと。

つまり「これ以上約分できない分数」ということですね。

 

では「約分できる」とはどういうことでしょうか?

 

約分とは「分母と分子を1以外の同じ数でわる」操作のこと。約分をするには、分母と分子に共通の約数、公約数があることが必要です。

逆にいうと、1以外の公約数がなければ約分はできません

 

1以外の公約数がない(最大公約数が1である)状態のことを「互いに素である」と言います。

そして分母と分子に1以外の公約数がない分数、それが「既約分数」です。

「1以外の公約数があるかどうか」を調べる方法

「1以外の公約数があるかどうか」を調べる場合には、それぞれの数を構成する素数である「素因数」に注目しましょう。

たとえば整数AとBに、1以外の公約数Cがあるとします。

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杉本啓太

杉本啓太

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株式会社ORA-Trio代表。家庭教師。灘高校から東京大学理科二類進学、同大学農学部卒業。大学時代は社会教育団体にて子どもの教育支援に携わりつつ、家庭教師・塾講師としても活動。卒業後は外資・日系コンサルティングファームに勤務しながら、土日は家庭教師としての活動を継続。その後プロ家庭教師として独立。学科指導だけでなく、学習の計画策定・環境作り・親御様の関わり方・生徒の性格起因の課題など、抽象的な問題の整理と解決を得意とする。2023年2月、模試結果分析を中心とした家庭学習コンサルティングを手掛ける株式会社ORA-Trioを設立。