学習 連載 中学受験のツボ[算数編]

【小4算数/約数】約数と約分のコツ|中学受験のツボ[算数編]

専門家・プロ
2023年5月06日 有賀隆夫

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保護者向けに中学受験の4教科のツボを解説
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国語理科社会

髭之教育会代表の有賀です。

2月から4年生の内容の学習が始まり、3ヶ月余りが過ぎました。

はじめのうちは、塾が終わる時間が遅くなり、眠くなってしまう子供も多く見られます。大変ですが、うまく生活リズムを整えて、がんばっていきましょう。

 

さて、4年生前期に学ぶ単元に「約数」があります。

約数とは「ある整数を割り切ることができる整数」のことです。6の約数は1.2.3.6となります。

約数は、算数を学ぶうえで、非常に重要な単元です。

そこで今回は、約数の実践的な扱い方について説明します。

2、3、5で割り切ることができる整数の性質を覚えよう

九九に出てくるような整数ならば、いくつで割り切れるかは比較的簡単に見つけられるでしょう。

ですが、九九には出てこない整数になると、約数を見つけるのが難しくなります。

そこで、「割り切れる整数(約数)の性質」を覚えましょう。

カリキュラムによっては、4年生で学ぶ単元ではありません。しかし、覚えておけば、約数を見つけるのが圧倒的に簡単になります。

2で割り切れる → 一の位が0であるか、2で割り切れる
3で割り切れる → 各位の和(合計)が3で割り切れる
5で割り切れる → 一の位が0か5である

 

たとえば、1230で考えてみましょう。

0 → 一の位が0なので「1230は2と5で割り切れる
1+2+3=6 → 各位の和が3で割り切れるので「1230は3で割り切れる

ということになります。

倍数の学習で学ぶことが多い内容ですが、約数にも使えるので、利用していきましょう。

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有賀隆夫

有賀隆夫

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髭之教育会代表。東京の大手進学塾で17年間指導。その後校舎責任者を経て独立しプロ家庭教師として15年間、小学生国語・算数、中学生国語・数学、高校生現代文を教える。現在は家庭教師センター髭之教育会代表として、難関校から塾に通わない中学受験まで幅広く個人指導をしている。「せっかくだから考えよう」と「絶対にあきらめない」が指導理念。学習指導の枠を越えて子どものメンタルサポート、学習スケジュール、志望校選定まで子どもと保護者とともに中学受験の総合プロデュースをおこなっている。