学習 連載 中学受験のツボ[算数編]

【小6算数/立体図形】回転体のとらえ方|中学受験のツボ[算数編]

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2023年4月28日 有賀隆夫

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保護者向けに中学受験の4教科のツボを解説
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国語理科社会

髭之教育会代表の有賀です。

立体図形は受験算数のなかでも、得意・不得意が特にはっきりと出る単元です。

立体の感覚が優れている子供にとっては、立体を切断する問題も回転させる問題もあまり難しくはないようです。

そうでない子にとっては、苦労することが多い単元です。

感覚的にとらえることが苦手なら理屈で考える

立体図形の指導をしているときに、

切った立体を頭の中で回せば簡単だよ

という言葉を子供から聞くことは、少なくありません。

得意な子供は「当たり前のこととして感覚的」に考えれば良いでしょう。

 

ですが、立体図形の感覚があまりない子供もいます。ボク自身も、立体図形に対する感覚が鋭いわけではありません。

では、どうすれば良いのでしょうか?

 

感覚でとらえられないのならば、理屈で理解すれば良いのです

 

今回は回転体の問題を使って「平面図形から立体図形(見取り図)」を描く方法を説明します。

線対称の図形を書く

問題
下の図形を直線lを軸にして360°回転させたときにできる立体図形の体積を求めなさい。

 

入試でもよく見る回転体の問題です。

回転体の問題を解くときにすべきことは「回転させてできる立体図形の見取り図を描く」ことです。

見取り図とは、図形を立体的に描いた図のことですね。

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有賀隆夫

有賀隆夫

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髭之教育会代表。東京の大手進学塾で17年間指導。その後校舎責任者を経て独立しプロ家庭教師として15年間、小学生国語・算数、中学生国語・数学、高校生現代文を教える。現在は家庭教師センター髭之教育会代表として、難関校から塾に通わない中学受験まで幅広く個人指導をしている。「せっかくだから考えよう」と「絶対にあきらめない」が指導理念。学習指導の枠を越えて子どものメンタルサポート、学習スケジュール、志望校選定まで子どもと保護者とともに中学受験の総合プロデュースをおこなっている。