中学受験ノウハウ 連載 親子のノリノリ試行錯誤で、子供は伸びる

中学受験撤退のタイミングとは? ―― 親子のノリノリ試行錯誤で、子供は伸びる

専門家・プロ
2023年6月28日 菊池洋匡

1
自ら伸びる力を育てる学習塾「伸学会」代表の菊池洋匡先生がおくる連載記事。「親子で楽しく試行錯誤することで、子供が伸びる」ということを、中学受験を目指す保護者さんにお伝えします。

こんにちは。中学受験専門塾 伸学会代表の菊池です。

もうすぐ夏期講習ですね。

新学年や夏期講習の前後という大きな節目のタイミングでは、中学受験をこのまま続けるか、それとも辞めるか、迷われるご家庭も多いのではないかと思います。

受験勉強は、子どもが「やる!」と言い出してから始めようとすると、始める時期が遅くなりがちで、最初から大きなハンデを背負います。

ですから、子どもの意識がそれほど固まっていない段階で、「中学受験をするかもしれないから、とりあえず受験勉強を始めておこう」という始め方をするご家庭が多いです。

それは正しい選択なのですが、もしいつまで経っても子どものスイッチが入らなかったときには、どこかで撤退をする必要が出てきます。

では、どういう状況になったら撤退を決断したら良いのでしょうか?

考慮した方が良いことは?考慮してはいけないことは?

今回はその判断基準について、私なりの考えをお伝えしようと思います。

もし今現在迷っている状況だったら、参考にしてみてくださいね。

考慮した方が良いこと

1.親のメンタル

まず何よりも考えた方が良いのが、親であるあなた自身とパートナーのメンタルです。

続きは会員の方のみご覧いただけます

1
菊池洋匡

菊池洋匡

  • 専門家・プロ
  • この記事の著者

中学受験専門塾 伸学会代表。開成中学・高校・慶應義塾大学法学部法律学科を卒業。算数オリンピック銀メダリスト。大学生時代にアルバイトで塾講師をはじめ、情熱を持って取り組むうちに、子供たちの成績を上げるだけでなく、勉強を楽しむ気持ちや困難を乗り越え成長していくマインドを育てる方法を確立。その後、15年の塾講師生活で生徒と保護者に「勉強には正しいやり方がある」ということを一貫して伝え続ける。著書に『小学生の勉強は習慣が9割 自分から机に向かえる子になる科学的に正しいメソッド』(SBクリエイティブ)『「やる気」を科学的に分析してわかった 小学生の子が勉強にハマる方法』(秦一生氏との共著、実務教育出版)『「記憶」を科学的に分析してわかった 小学生の子の成績に最短で直結する勉強法』(実務教育出版)。

伸学会Youtubeチャンネル