読み間違いの種類と改善策5選! 「注意不足」の正体を明らかにして勉強の質を上げる
「読み間違いが多い」と悩む中学受験生や保護者は少なくありません。しかし、具体的な解決策がわからないため、「もっと注意深く読みなさい」で終わってしまいがちです。そうならないように、読み間違いを劇的に改善するために保護者ができる方法を紹介します。
Contents
読み間違いは注意不足が原因とは限らない
読み間違いは単に注意不足が原因とは限りません。それぞれの受験生には読み間違いの癖があります。また、ほとんどの場合、その癖には受験生の弱点がはっきりと表れています。
読み間違いが多い受験生に対して、保護者は「注意しなさい」と声かけしがちです。しかし、これはあまり効果がありません。それよりも、受験生の弱点を正しく把握し、適切なトレーニングをさせることで改善します。
読み間違いの種類と改善策5選
読み間違いを改善するための第一歩は「何を読み間違っているか?」を確認することです。読み間違いの癖によって、保護者が子どもにさせるべきことは変わります。
1. ひらがなやカタカナを読み間違う
ひらがなやカタカナが多い文章は読みにくいものです。どこで区切ればいいのかがわからないし、「やすやすと」と「すやすやと」のように紛らわしい言葉も多いからです。
一方、日本語で大切な役割を担う助詞(てにをは)や助動詞(文末表現)はひらがなで書かれます。そのため、ひらがなで読み間違いが多い受験生は、日本語の文章を誤読しがちです。
たとえば、「母の手紙」は「母が書いた手紙」ですが、「母への手紙」は「母以外の人が書いて母に出した手紙」です。「へ」があるかないかだけで大きく意味が変わります。
ひらがなやカタカナの読み間違いが多い受験生には、ひらがなやカタカナばかりの文章を音読させるのが効果的です。きちんと読めていないことを自覚させることで、読み間違いが減ります。
2. 漢字を読み間違う
漢字の多くは、意味を表す部分(意符=部首)と音を表す部分(音符)を組み合わせた形声文字なので、部首以外が同じ形の漢字がたくさんあります。たとえば、「織」「職」「識」はすべて「ショク」「シキ」と音読みします。
また、まったく意味が違うのに形の似ている漢字もあります。「緑」と「縁」、「末」と「未」などです。これらの漢字はちらっと見ただけだと同じに見えてしまうので、読み間違いにつながります。
漢字の読み間違いが多い受験生には、普段の漢字練習で部首や形を意識すると同時に、意味と一緒に漢字を覚えさせるとよいでしょう。「織」には「はたおり」のイメージがあるので、布に関係する「いとへん」だ、という覚え方が例です。
3. 数字を読み間違える
とじる
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