家庭教師はどんな存在? | 我が子にぴったりの家庭教師の見つけ方・使い方 #1
新連載「我が子にぴったりの家庭教師の見つけ方・使い方」がスタート! プロ家庭教師として活躍されている杉本啓太先生に、いい家庭教師を見つけるポイントといった基本の考え方から、実際に家庭教師を探すにあたってどんなツールをどう使うのがおすすめかといった具体的な内容まで、くわしく解説いただきます! 水・土の週2公開で、全6回の短期集中連載です。
お子さんの学習が上手く進んでいないとき、状況の改善のために「家庭教師」という選択肢を検討される親御さんもいらっしゃるのではないでしょうか。
家庭教師は、うまく使えば、中学受験の最高の伴走者になってくれます。
しかし、「良い家庭教師の探し方」という一般的なノウハウが浸透していないため、私の周りでも「どうやって探せばよいのかわからない」というお悩みの声をよく聞きます。
なにせ、家庭教師とひとくちにいっても、得意とする指導法や科目はそれぞれ異なりますし、お子さんと相性が良いかどうかも大きなポイント。気になる点がたくさんあって、困ってしまいますよね。
そこで本連載では、家庭教師の利用に悩む親御さんのために、各家庭に合った家庭教師の探し方のコツ、そして実際に指導が始まった後の付き合い方についてお伝えしていきます。
- 家庭教師をどう探せばよいかわからない
- ググっても、家庭教師の良し悪しの情報が出てこない
- そもそも、周りの人の中で誰が家庭教師を使っているかもわからない
というご家庭の一助となればと思います。
世間の「家庭教師」のイメージってどんなの?
さて、中学受験に関わるご家庭であれば、「家庭教師」という存在自体はご存じの方も多いでしょう。
ただ、大手塾や個別指導塾などに比べて、家庭教師に関する情報はネットでも少ないように見受けられます。家庭教師の使い方のノウハウという意味でもそうですし、実際に利用しているご家庭からの情報発信・口コミなどもそこまで一般的ではないように感じます。
実際、私の肌感としても「家庭教師を使っている」ということは大っぴらにされないご家庭が多いですね。理由としては「塾以外に+αのお金をかけていることはあまり知られたくない(課金、と揶揄する人もいるでしょうし)」という面があるのかなと考えています。
塾通いや中学受験をする、ということについては、昔に比べて珍しいことではなくなりました。ただ、それでも「家庭教師を使うなんてやりすぎ」ととらえる価値観は、まだまだ根強いように感じます。
そのため、私が家庭教師として指導させてもらっているご家庭でも、「家庭教師とはそもそもどのようなものか」「どのような使い方ができるのか」など具体的なイメージを持たないまま依頼をくださった……という保護者さんは少なくありません。
家庭教師という存在は、社会人になりたての頃の「保険」や「投資」といった、目に見えない金融商品に近いのかもしれませんね。「役に立つものだろうけど、なんとなく敷居が高くて仕組みもよくわからないから、特に検討していない」といったイメージでしょうか。
保険や投資を上手に運用することは難しいけれど、仕組みをしっかり理解してチャレンジすれば、人生に大きなメリットをもたらしてくれます。
それと同じで、家庭教師を上手に使いこなすことは、中学受験の成功を目指す上で必ずプラスになるでしょう。
どう使っていいか分からない……。そんな理由で家庭教師を敬遠するのはもったいない。ぜひ、保護者の皆さんが家庭教師の正しい活用法を知って、お子さんの受験生活に役立ててあげてください。
理解したうえで「使う/使わない」を判断して
今回は連載第1回として「そもそもなぜこんな記事を書いていこうと考えたか」についてお話しました。いかがだったでしょうか?
今回の連載を通して、「家庭教師って何?」という世の中の疑問が少しでも整理され、また正しく理解されればと思います。
そして、「なんかよくわからない存在」から、「良い面・悪い面を理解したうえで、活用するかどうかを判断すべき存在」に変わっていくと嬉しいです。
また、大学生に限らず、中学生・高校生など若い世代が「将来、家庭教師(バイト・副業・専業を問わず)をやってみようかな」と、夢を持つきっかけや参考になると良いですね。
これまでの経験や各ご家庭からのヒアリング、周りの先生方の情報などを整理しつつ、私の理解している「家庭教師というもの」についてお伝えしていきますので、どうぞよろしくお願いいたします。
それではまた!
※記事の内容は執筆時点のものです
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