学習 連載 中学受験のツボ[算数編]

【小6算数/場合の数】円順列の考え方・計算のしかた|中学受験のツボ[算数編]

専門家・プロ
2023年10月07日 杉本啓太

0
保護者向けに中学受験の4教科のツボを解説
- 算数以外の3教科はこちら -

国語理科社会

こんにちは。
株式会社ORA-Trio杉本です。

今回のテーマは「円順列」です。

円順列が苦手な子は多い

「円順列」は、「場合の数」の単元でも、少し難易度の高い問題として登場します。苦手とする子も多い単元です。

中学・高校で習う数学の単元にも含まれていますが、中高生でも苦手意識のある子は多いようです。

最初に習うときに、理解やイメージが不十分なまま解説の言葉を丸暗記してしまう

この結果、そのまま苦手意識を持ってしまう子が多い印象です。

 

ただ、基本的な考え方を身につけておけば、計算の手順はそこまで複雑ではありません。

むしろ、ほかの「場合の数」の問題より、解法自体は簡潔である場合も多い単元です。解法と「なぜそうなるか」を理解して、しっかり身につけておけると良いですね。

 

今回はまず、「図形に色を塗る」問題の基本的な考え方・解法を紹介します。

そのあと、円順列の問題について解説します。

「図形に色を塗る方法」の基本的な考え方

まず、図形に色を塗る問題について、基本的な考え方を確認しておきましょう。

以下の例題を見てください。

例題1

以下のような図のA・B・C・Dの部分を、赤・青・黄・緑の4色すべてを使って塗り分けます。何通りの塗り方がありますか?

 

このような問題に対しては、それぞれの場所を塗るときに「何通りの塗り方があるか」を考えましょう。

それから、かけ算をしていく方法がおすすめです。

続きは会員の方のみご覧いただけます

0
杉本啓太

杉本啓太

  • 専門家・プロ
  • この記事の著者

株式会社ORA-Trio代表。家庭教師。灘高校から東京大学理科二類進学、同大学農学部卒業。大学時代は社会教育団体にて子どもの教育支援に携わりつつ、家庭教師・塾講師としても活動。卒業後は外資・日系コンサルティングファームに勤務しながら、土日は家庭教師としての活動を継続。その後プロ家庭教師として独立。学科指導だけでなく、学習の計画策定・環境作り・親御様の関わり方・生徒の性格起因の課題など、抽象的な問題の整理と解決を得意とする。2023年2月、模試結果分析を中心とした家庭学習コンサルティングを手掛ける株式会社ORA-Trioを設立。