学習 連載 中学受験のツボ[算数編]

【小6算数/計算】計算にはテクニックがある|中学受験のツボ[算数編]

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2023年10月02日 有賀隆夫

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保護者向けに中学受験の4教科のツボを解説
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国語理科社会

髭之教育会代表の有賀です。

秋を迎え、本格的に過去問演習に取り組み始めていることでしょう。

 

実際に演習をやると、いままで以上に目につく計算まちがい。最初の計算をまちがえてしまうと、それだけで大幅に点数が下がってしまいます

学校によって異なりますが、均等配点の学校なら、計算問題も後半の難しい応用問題も、点数は同じなのです。偏差値50以下の学校になると、計算と小問のほうが配点の高い学校もあるくらいです。

ですから、計算は絶対に落としたくないところですね。

 

今回は計算の細かいテクニックについて説明します。

計算にはテクニックが必要

計算というと「毎日の反復練習」のイメージが強いと思います。

これはまちがいなく真理のひとつです。

どんなに面倒な手順で答えを出しても、ミスしなければ正解を出すことができます。

ミスしないために、何十回何百回と練習する。

これは正しい目標ですね。

 

ただ、問題点は「解くための時間がかかりすぎてしまうこと」です。さらに、どうしても手順が多くなるので、ミスも増えます。

そこで「計算にはテクニック」が必要になるのです。

覚えるべき小数と分数

受験算数には、覚えておくべき小数と分数があります。

これらの数字は、多くの学校の計算問題で登場します。

0.5=\(\frac{1}{2}\)

0.25=\(\frac{1}{4}\)

0.75=\(\frac{3}{4}\)

0.125=\(\frac{1}{8}\)

0.375=\(\frac{3}{8}\)

0.625=\(\frac{5}{8}\)

0.875=\(\frac{7}{8}\)

基本はこの7つです。

 

算数が苦手な子供は、小数から分数に変換する際、とても大きな数から約分しています。

たとえば、0.875なら

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有賀隆夫

有賀隆夫

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髭之教育会代表。東京の大手進学塾で17年間指導。その後校舎責任者を経て独立しプロ家庭教師として15年間、小学生国語・算数、中学生国語・数学、高校生現代文を教える。現在は家庭教師センター髭之教育会代表として、難関校から塾に通わない中学受験まで幅広く個人指導をしている。「せっかくだから考えよう」と「絶対にあきらめない」が指導理念。学習指導の枠を越えて子どものメンタルサポート、学習スケジュール、志望校選定まで子どもと保護者とともに中学受験の総合プロデュースをおこなっている。