STEP1.生活リズムを整える|親子でとりくむ学力アップのための基本LESSON
中学受験を本気で目指すとなると、日々「もっと勉強しなさい!」と怒鳴りまくることになるんじゃ……なんて心配されているご家庭は多いはず。
もし、子どもが自分から勉強するようになってくれたら夢のようだと思いませんか?
「そんなの夢のまた夢でしょ」とお思いの保護者の皆様も、自ら勉強する、計画的にものごとを考えられる子に育てることで学力アップを目指すメソッドを、あの中学受験塾SAPIXが体系的にまとめて推奨しているんだといわれたら……ちょっと気になってきませんか?
本連載では、SAPIX小学部がまとめたメソッドのなかから、最も基礎的で、最初に取り組みやすい6つのステップをご紹介します。
最初のステップは「生活リズムを整える」。
小学生の今、生活リズムを整えることが大事なんです。それはなぜ?
『SAPIX式 頭のいい子が使っている学力アップ手帳』をもとに、子育ての重要なヒントをご紹介します。
Contents
【保護者の方へ】子どもが反抗期を迎える前に生活リズムを整えよう
1日の計画を立てるには、スタートとゴールが必要です。そして、1日単位のスタートとゴールといえば、「起床」と「就寝」になります。
「生活リズムをつくりましょう」
これは、子どもが赤ちゃんの頃から何度も聞いているでしょうし、その大切さを理解しているお父さんお母さんも多いと思います。ここでは改めて、子どもの生活リズムをつくることがどうして大切なのか、一緒に確認していきましょう。
子どもがもっているパワーを勉強や遊びに発揮するためには、十分な睡眠や栄養のある食事をとることが欠かせません。
大人であれば、「夜遅くまで起きていたら、明日の朝がつらい」とわかります。しかし、子どもは時間の感覚がまだ完全に育まれていないので、逆算して行動することが不得意。「明日」という少し未来のことを見通すことが難しいのです。
そこで、お父さんお母さんの出番です!
最初は、
「◯時に家を出発するから、何時に起きる必要があるかな?」
「明日は◯時に起きるから10時間眠るには何時に寝たらいいんだろう?」
と声をかけ、少しずつ子どもだけでできるようにしていきましょう。
子どもが反抗期をむかえると、保護者の声が届きにくくなっていきます。
自立への基礎になる生活リズムは、小学生のうちに身につけておけるといいですね。
【小学生のみんなへ】起きなさい!から卒業して、朝の自由時間を楽しもう
「早く起きなさい!」
「いつまで寝ているの!?」
毎日、お父さんお母さんにこんなふうに起こされていないかな?
もしかしたら「今、起きようと思っていたのに……!」と、きみは毎朝ぷりぷりしているかもしれない。でもね、そんな時間の過ごし方は、楽しくないんじゃないかな。
朝、決まった時間に起きられない理由について考えてみたことはある?
もしかしたら、夜寝る時間に問題があるのかもしれない。毎朝、「まだ眠っていたい」と思うなら、いつもより少しだけ早くベッドに入ってみよう。
朝起きるためには、夜きちんと眠ることが大事なんだ。
夜、遊びたい気持ちもわかるよ。YouTubeやマンガを見だしたら、やめられないよね。でも早起きして、その遊ぶ時間を朝にまわしてみるのもひとつの方法だよ。
じつはね、どのくらいの睡眠時間が必要なのかは人によって違うんだ。だから、「◯◯ちゃんは夜遅くまで起きているのに」と誰かと比較することはあんまり意味がない。きみが夜遅くまで起きているお友だちのまねをしたら、昼間に眠くなったり、元気がでなかったりするかもしれないよね。
そこで、朝起きるのが楽しくなる提案なんだけど、朝に「自由時間」をつくってみるのはどうかな?
お父さんお母さんと相談して、この時間は何に使ってもいいというルールを決めてみるのもいいね。「自由時間」だから、もちろん、YouTubeやゲームもOK!
ほかにも、朝の10分間を使って勉強をしている子もたくさんいるよ。国語の漢字の書き取りや算数の計算問題をすると決めているんだ。それに、その日にある小テストの勉強をする時間にすれば、いつもよりいい点数がとれるかもしれないね。
「自由時間」に何をするか、ノートに書きだしてみると、ワクワクしてこない? 今日から目覚まし時計のタイマーを10分だけ早くセットして、朝の「自由時間」をつくることをまずは1週間だけ続けてみよう!
「自発的に学ぶ子にどうしたら育ってくれるの?」SAPIXへの質問を大募集!
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新しい学年を迎える前に、新しい自分に向けたチャレンジに成功すれば、子どもにとって大きな自信となることは間違いありません。
ぜひ、親子で取り組んでみてくださいね。
なお、本連載は、『SAPIX式 頭のいい子が使っている学力アップ手帳』(著:SAPIX小学部、発行:ディスカヴァー・トゥエンティワン )からの抜粋を再構成したものです。この手帳については、こちらの記事でもご紹介しています。
また、本連載に関するSAPIXへの質問を募集しています。「連載どおりにやってみたけど、うまくいかない」「こんな風に口答えされたけど、なんていえばよかったの?」なんて疑問がありましたら、ぜひ下記質問フォームまでお寄せください。連載の最後に、お答えしたいと思います。
※質問募集は終了しました。いただいたご質問には、連載第6回でお答えする予定です。
※記事の内容は執筆時点のものです
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