連載 プロが教える受験生の作文教室

プロが教える受験生の作文教室(2)「お子さんに書かせる前に、まずは適性検査の作文問題をやってみよう!」

2015年7月17日 桐生玲子

さて、保護者の皆様にちょっと意地悪な質問です。

お子さんが目指している学校、またはお子さんの入っている塾のクラスなどで目標となっている公立中高一貫校の適性検査の作文問題、ご覧になったことがありますか?

これは、私が受験のための個別指導の依頼をいただいたときに必ず、小学生の保護者の方にお伺いする質問のうちの一つです。 私も、数年前、わが子が小学4年生の時、ある都立中高一貫校の適性検査の問題をダウンロードして、愕然としました。「うわー、なにこれ! むずかしい」。そして瞬間的にわが子には無理だと諦めてしまいました。私の場合、決断が速すぎるのですが(笑)。とにかくかなりの難易度です。昨年度の問題も、私が指導してきた塾生上位者でも満足のいく点数が出せるか不安になるレベルの問題でした。ごく普通に公立小学校で勉強した小学6年生では、解けるお子さんはまずいないと思います。あの問題を、たった45分間でやりきるには、塾などで鍛え上げられた頭脳と経験が必要です。

そして、個別での作文演習。私の実感では、平均的な中2・中3レベル以上の知恵やテクニックが要求されていると感じます。簡単に書けるものではありません。小学生なのに中学に入る試験のために中学生のレベルまでやらなければならない。まずは、保護者の皆様には、この矛盾を理解していただきたいと思います。

というわけで、ぜひ一度、45分で真剣にやってみましょう! 何点取れるでしょうか。ルール上、公立の学習要領にのっとった範囲内の適性検査であるのは間違いなのですが、驚きます。いや、ぜひ驚いてください。やってみるとその大変さがわかります。お子様に「なんで、できいないのよ???」なんて暴言を吐かずに済みますからね。それだけでも価値があります。

こうして書くと「うちの子、そのレベルまで持っていけないんじゃないか?」と不安になる方もいるかもしれませんが、それは違います。あることを鍛えていけば、確実に書けるようになります。次回はそのことについて、お伝えします。

※記事の内容は執筆時点のものです

桐生玲子
この記事の著者

早稲田大学卒。野球週刊誌編集記者を4年半勤めた後、結婚、三児の子育てをしながらフリーライター歴23年。公立小や塾での勤務経験から「作文の書き方は誰も教えていない」と気づき自ら作文塾を起こす。子どもたちが自分で考えられる頭づくりをする独自のカリキュラムで小学生向けあおぞら作文教室、受験対策個別指導で公立中高一貫適性検査作文対策で白中学など合格実績多数。

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