中学受験ノウハウ 学習 連載 ホメ夫先生のやる気引き出し術

理科・社会の暗記法。耳が敏感な子は声を出して暗記しよう!|全力珍回答! ホメ夫先生のやる気引き出し術(16)

専門家・プロ
2016年3月08日 辻義夫

こんにちは、辻・E・ホメ夫です。

今日は、理科や社会と切っても切れない、暗記のお話です。

お父さんやお母さんは、暗記というと、昔自分が英単語を単語カードを使って覚えたということを思い出すでしょうか。あるいは小学校の頃の漢字練習帳や、マーカーでラインを引いてシートで隠す、といった暗記方法かもしれませんね。

暗記といえば何度も書いたり、それを眺めたり、そして唱えることで覚える、といったイメージがあるのではないでしょうか。

この連載の第10回でご紹介したように、書いて覚える以外にも、「唱えて覚える」ということが効果的なタイプのお子さんもいて、一概に「◯◯回書いて覚えなさい」ばかりでは、なかなか効果が上がらないこともあるのです。

また本来は、因果関係を記憶するほうが覚えやすく、忘れにくいものです。

カモのような口(嘴・はし)を持っているから「カモノハシ」、といった「◯◯だから□□」といった覚え方がいいわけです。

どうしても「丸覚えしかない」ってときは「語呂合わせ」が有効!

でも、社会の年号などもそうかもしれませんが、どうしても丸暗記しなくちゃいかん、という場合だってあります。そんなときに大きな力を発揮するのが「語呂合わせ」です。

さなぎの時期があるこん虫を「完全変態」といいますが、どんなこん虫がいるか、いくつ言えますか?

カブトムシやクワガタ、モンシロチョウなどが真っ先に思い浮かびますね。完全変態のこん虫は、幼虫と成虫の姿がまったく違うという特徴があり、ある程度見分けられるのですが、それでも「テントウムシは?」「ハエは?」と聞かれたら、やや迷ってしまう方もいるかもしれません。

ホメ夫が昔習った覚え方は(そしていま子どもたちにも伝えています)、

「かぶと山八兆円のありかが危ない テントを張るのみ」というももの。

このなかには、

  • カブトムシ
  • ハチ
  • チョウ
  • アリ
  • アブ
  • テントウムシ
  • ハエ
  • ノミ

が隠れていて、この短い文でずいぶん多くの完全変態のこん虫を覚えることができますね。

耳がいいお子さんは、このような語呂合わせが大好きです。「耳がいい」というのは、「音声によって記憶することが効果的である」というタイプのお子さんのことです。

『オー◯◯ックス』の〇〇に当てはまる言葉は?

典型的な「耳がいい」タイプのKくん。語呂合わせや替え歌を自分で作ってしまうほどの「耳タイプ」、いつも鼻歌を歌っています。

難関校では国語の問題で「外来語」が出題されることがあるのですが、Kくんは外来語が今ひとつで、よくトンチンカンな答えを書いていたのでした。

『オーソ◯◯◯:専門の道に通じていて、実力を持つ人。大家。』

といった具合に言葉の一部と意味が与えられ、空白箇所を埋める、といった出題が多いのですが、もちろん正解は『オーソリティ』です。

彼の答えは

『オーソレミオ』

オイオイ……。

小学生男子の語彙の少なさは覚悟しているつもりですが、いくらなんでも苦し紛れやろ~。

そんなAくんが、

『オー◯◯ックス』:正統派。正統的であること。

という問題に対して書いた答えは、もちろん(笑)

『オートバックス』……。

耳タイプのAくんのことですから『オーソドックス♪』って歌ってたんでしょうね。

みなさんも気をつけてくださいね!

※この記事は、「マイナビ家庭教師」Webサイトに掲載されたコラムを再編集のうえ転載したものです


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※記事の内容は執筆時点のものです

辻義夫
この記事の著者
辻義夫 専門家・プロ

中学受験情報局「かしこい塾の使い方」主任相談員

つじ よしお大手進学塾での指導経験を経て、中学受験専門プロ個別指導SS−1創設メンバーとして副代表、現在は顧問を務める。「わくわく系中学受験理科」と称される指導法、勉強法は「楽しく学べて理科系科目が知らない間に好きになってしまう」と好評。子どもの良いところをほめまくることから「辻・アインシュタイン・ホメ夫」の異名を持つ。「カレーライスの法則」「ステッカー法」など子どもが直感的に理解できて腑に落ちる解法を編み出す名人でもある。著書に『頭がよくなる 謎解き理科ドリル』(かんき出版)『中学受験 見るだけでわかる理科のツボ』(青春出版社)『中学受験 すらすら解ける魔法ワザ 理科・計算問題』(実務教育出版)などがある。

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