連載 合否を分ける中学受験「社会」の学び方

合否を分ける中学受験「社会」の学び方(16)|SAPIX 7月組分けがやってくる!

専門家・プロ
2016年6月13日 馬屋原吉博

こんにちは。

中学受験専門の個別指導教室「SS-1」教務主任の馬屋原です。

今回は国会について扱う予定でしたが、この記事の公開日がSAPIX 6年生の6月マンスリーテストの目前であることもあり、予定を変更してSAPIXのテストの話をさせていただきます。

小6の6月マンスリーは範囲のある最後のテスト

数日後に迫った6年生の6月マンスリーは、範囲のある最後のテストです。

7月3日に控える7月組分けはもちろん、8月以降のマンスリーには範囲がありません。地理・歴史・公民、すべてが出題対象となります。

まず、6月マンスリーまでは、「コアプラス」や「知識の総完成」をあとまわしにしてでも、マンスリーの範囲の勉強を優先しましょう。

公民は大変とはいえ、範囲はたったのテキスト4回分。毎週直接指導している生徒たちには「悪くても8割はとって欲しいなぁ……」と思っています。

厳しい話ではありますが、この6月マンスリーで壊滅したとなると、ここまでの決して短くないSAPIX生活の中で、1週間~1か月の学習サイクルが構築できなかった、ということになります。

したがって、ここまで社会の学習を「本人任せ」にしてきた場合、周囲の大人が適切に介入しない限り、ほぼ確実に、成績はこのあとも下がり続けます。

鬼門! 7月組分けがやってくる!

さて、6月マンスリーが終わると、次に待ち受けるは7月3日の7月組分けです。

夏期講習のクラスを決める大事なテストで、SAPIX生を指導する社会担当者としては、このテストが鬼門となります。

「範囲が無い」うえに「難しい」のです(泣)

まだ私がSAPIXという塾に詳しくなかったとき、初めてこのSAPIXの7月組分けを解いて、卒倒しそうになったのを覚えています。

今はもう慣れてしまったので、SAPIX生には「できて当たり前」という空気で授業に臨んでいますが、他塾生だと、よほどトップクラスの子でなければ対応しきれないテストです。

とはいえ、2月から始まる土特のテキスト(特に「知識の総完成」)を消化してきた生徒、そして3月から再開したコアプラス確認テストにコツコツと打ち込んできた生徒は、そこまで大変な思いをせずに済みます。

4月や6月のオープンの、特にA問題の直しを正しくやりきれたかどうかでも差がつきそうです。

お子さんが実際に消化できるかは別の問題ですが、土特も含めて、SAPIXの全体的な社会の構成の完成度は本当に高いのです。

では、万が一、ここまでそれが出来なかった生徒は、7月組分けでクラスを下げるしかないのか、というとそうでも無かったりします。

ここから2週間、学習サイクルを見直し、地理が苦手なのであれば、「知識の総完成」の特に第1回~第7回、歴史が苦手なのであれば「年号150」を覚えた上で、「知識の総完成」の第8回から第11回に打ち込めば、少なくとも大きく崩壊することはないでしょう。

可処分時間は限られていますので、デイリーの消化は手薄になるかもしれませんが、意図的にリスクをとって目標を達成するという経験も、トータルで見ると良い経験かもしれません。

次回の公開予定日は6月28日、公民で学ぶ「参議院選挙」の公示が済んでいるタイミングかと思われます。

またお越しいただけますと嬉しく思います。

※この記事は「マイナビ家庭教師」Webサイトに掲載されたコラムを再編集のうえ転載したものです


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※記事の内容は執筆時点のものです

馬屋原吉博
この記事の著者
馬屋原吉博 専門家・プロ

中学受験専門のプロ個別指導教室SS-1副代表・社会科教務主任
中学受験情報局「かしこい塾の使い方」主任相談員

うまやはら よしひろ大手予備校・進学塾で、大学受験・高校受験・中学受験の指導経験を積み、現在は完全1対1・常時保護者の見学可、という環境で中学受験指導に専念している。必死に覚えた膨大な知識で混乱している生徒の頭の中を整理し、テストで使える状態にする指導が好評。バラバラだった知識同士がつながりを持ち始め、みるみる立体的になっていく授業は、生徒はもちろん、保護者も楽しめると絶大な支持を得ている。著書に『頭がよくなる 謎解き 社会ドリル』(かんき出版)、『CD2枚で古代から現代まで 聞くだけで一気にわかる日本史』(アスコム社)、『中学受験 見るだけでわかる社会のツボ』(青春出版社)などがある。

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