連載 合否を分ける中学受験「社会」の学び方

合否を分ける中学受験「社会」の学び方(21)|過去問は何のために解くのか?

専門家・プロ
2016年8月22日 馬屋原吉博

こんにちは。中学受験専門の個別指導教室「SS-1」教務主任の馬屋原です。

「過去問演習」の季節がやってくる!!

早い塾で6年の夏休みくらいから過去問演習が始まります。

保護者の方にとって、この過去問演習は本当に悩みのタネでして、

  1. いつから始めるのが良いですか?
  2. どの学校からやるのが良いですか?
  3. 何年分やるのが良いですか?
  4. 古いものと新しいもの、どちらから始めるのが良いですか?
  5. 直しはどうすれば良いですか?

毎年毎年、上記のような質問を頻繁にお受けします。この質問に対する答えは、塾の先生によってかなり異なるので、保護者の方が悩まれるのも無理はありません。

「一般論」は価値をもたない

結論から申し上げますと、上記の質問の答えはすべて、お子さんの現状(知識の量、理解の深さ、塾のカリキュラムなど)と、受験される学校の問題傾向(志望校、併願校、およびそれらの組み合わせ)

のかけ算で決まります。

そのため、適切な「過去問演習の進め方」はひとりひとり異なるのです。

過去問の進め方について困ったら、信頼できる塾の先生など、(入試問題に詳しいだけでなく)「お子さんの現状」にしっかり目を向けているプロに聞くのが早いです。

とはいえ、そんな人が身近にいない方のほうが多いでしょう。

というわけで、自分で頭を使って考えようと決心されたお父さま、お母さまのために、私がどのような視点から生徒たちの過去問演習の進め方を設計しているかをご紹介させていただきます。

過去問を解く目的を明確にしておく

まず、とても忙しい6年の後期に、わざわざ時間を割いて過去問を解く目的を確認しておきましょう。

目的を意識しないまま進む過去問演習、それは単なる「作業」であり、時間のムダだからです。

過去問、すなわち過年度の入試問題を解く最大の目的は、

(1)受験校の問題傾向を知り、対応できるようにすること

です。

そのほかに付随的な目的として、

(2)弱点発見

がありますが、いずれにせよ、(1)の「目的」を強く意識するだけで、お子さんにぴったりあった過去問演習の進め方が見えてきます。

(1)の「目的」から、どのように、冒頭の1から5の問いの答えが引き出されるのか、次回以降、具体的に掘り下げていきます。

次回もお越しいただけますと嬉しく思います。

※この記事は「マイナビ家庭教師」Webサイトに掲載されたコラムを再編集のうえ転載したものです


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※記事の内容は執筆時点のものです

馬屋原吉博
この記事の著者
馬屋原吉博 専門家・プロ

中学受験専門のプロ個別指導教室SS-1副代表・社会科教務主任
中学受験情報局「かしこい塾の使い方」主任相談員

うまやはら よしひろ大手予備校・進学塾で、大学受験・高校受験・中学受験の指導経験を積み、現在は完全1対1・常時保護者の見学可、という環境で中学受験指導に専念している。必死に覚えた膨大な知識で混乱している生徒の頭の中を整理し、テストで使える状態にする指導が好評。バラバラだった知識同士がつながりを持ち始め、みるみる立体的になっていく授業は、生徒はもちろん、保護者も楽しめると絶大な支持を得ている。著書に『頭がよくなる 謎解き 社会ドリル』(かんき出版)、『CD2枚で古代から現代まで 聞くだけで一気にわかる日本史』(アスコム社)、『中学受験 見るだけでわかる社会のツボ』(青春出版社)などがある。

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