学習 連載 成績UPは国語力が9割

国語力を伸ばす「3つの意識」|成績UPは国語力が9割(7)

専門家・プロ
2015年10月01日 小川大介

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こんにちは、小川大介です。これまで国語力を伸ばす「声かけ」についてご紹介してきましたが、ここからはその効果をさらにアップさせる生活習慣について考えていきましょう。

今回はその前提として、国語力を伸ばす生活習慣へとつながる「3つの意識」についてご説明します。

親子で心がけたい「3つの意識」

普段の生活の中では次の3点を意識することで、子どもの国語力を伸ばす環境が整っていきます。ポイントは「親子で」取り組むことです。

[意識1]知的好奇心を持ち、「知ること」を楽しむ

好奇心旺盛な子どもは、いろいろなジャンルの引き出しをどんどん増やすことができます。それにより、さまざまなものごとを結びつけて考えられるようになり、文章の理解力が深まります。お子さんの知的好奇心を伸ばすには、お母さん、お父さん自身が普段からさまざまなことに興味を持ち、「知る」ことを楽しむ様子をお子さんに見せることが重要です。

[意識2]多彩な言い回しを使って表現・言葉を楽しむ

日常的な言葉の中に、たくさんのことわざや慣用句、比喩表現を取り入れておしゃべりをします(家計簿をつけながら「首が回らない」「火の車だわ」など)。また、親子での「しりとり遊び」も効果的。その際、お子さんが思いつかないような難しい言葉や長い単語を投げかけてあげましょう。このような言葉遊びが、お子さんの語彙力を高めます。

[意識3]ものごとを、「2つ以上の視点」から見る

ひとつのものごとにも、複数の側面や解釈があるのだということを知っている子は、学習面でも伸びていきます。例えば、あるニュースや身近なできごとを話題にして、「Aという見かたがあるね」「でもBという考えかたもできるよ」と、家族が思ったことを口々に話す。このようなだんらんの中で、子どもの多面的思考や国語力が養われていくのです。

次回は、国語力アップにつながる生活習慣についてアドバイスしたいと思います。

※この記事は「マイナビ家庭教師」Webサイトに掲載されたコラムを再編集のうえ転載したものです


【著書紹介】驚くほど国語力が伸びる!学力が上がる!小川式「声かけ」メソッド(宝島社)

驚くほど国語力が伸びる!学力が上がる!小川式「声かけ」メソッド


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※記事の内容は執筆時点のものです

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