連載 下剋上受験

一緒に過ごす時間|桜井信一コラム「下剋上受験」

専門家・プロ
2015年12月11日 桜井信一

桜井信一ブログ『父娘の記念受験』で過去に掲載されていた記事から、一部を編集して掲載しています。この記事の内容は 書かれたものです。

それぞれの家庭の事情によって、親子が一緒に過ごす時間に差ができてしまいます。さらに、父子となるとかなりばらつきがあるでしょうか。

親が共働きだと、子どもと一緒に過ごす時間が少なくなる。

働くお母さんといってもさまざまで、びっくりさせられることが多くなった。

以前までは、我が家のように賃金目的のパートばかりをイメージしていたのですが、「仕事目的の仕事」ってお母さんが結構いることにびっくり。やりがいがあるのでしょう。うちの子もそんなお母さんを目指してほしい。

例えば、お母さんが7時に帰宅する。そこから食事の支度をして何だかんだでホッと一息すると、「ありゃ?もう寝る時間?」となる。

結局は休みの日に一緒にいてあげることができるかどうか。と思ったら、子どもは塾や習い事に行く。

そんなに一緒に過ごす時間ってないですよねー。

夫婦も同じで、一緒に過ごす時間ってホント少ない。一緒に過ごす時間の大半は冬眠中だし。

知人にお店をご夫婦でやってる方がいるのですが、ずっと一緒だときつくないのかなあと思います。私なら無理かな。夫婦は路線バスがすれ違う程度に一緒にいればちょうどいい。(私の場合)

親子が一緒にいる時間の少なさと「不良に育つ」を結びつける。躾や学力に結びつける。どれも無理がある。

そんなこといったら夫婦だって、「不良に育つ」。

結局起きている時間の殆どが「学校の友達と過ごしている」のが現実。

この居心地が悪いと、ホント最悪。

いくら親子が一緒にいる時間を増やしても意味が無いと思いませんか。

この「学校で過ごす時間」をよりよいものにしてあげること。

小学生であれ、中学生であれ、毎日の殆どを過ごす場所なのだから、自分を出せないと結構キツイでしょう。

この、「自分を出せない」というのはかなりのストレスになると思うのです。

そのために受験をして公立回避する人はたくさんいるでしょう。

入学してから「居心地」ってわかるものなのですが、受験はまだそこを確認していない。

公立小は居心地が悪かったと経験していないのに、私立小をお受験する人たちがいます。

公立中は居心地が悪いかどうかわからないけど、中学受験する人たちがいます。

同じ子が同時にどちらも経験できないので、いまいる場所の満足度で考えないと仕方ない。これは推測ですが、満足している人の方が多いような気がします。そして、親が中高一貫校出身の場合、中学受験反対派の人って少ないのではないでしょうか。

子どもが一番長く過ごす場所だから、親子の時間の大小よりも真剣に考えたい。

そういう志望校であってほしいと思います。

2015.12.11 am 6:00

桜井信一

※記事の内容は執筆時点のものです

桜井信一
この記事の著者
桜井信一 専門家・プロ

オンライン塾「下剋上受験塾」主宰。中卒の両親のもとで育ち、自らも中卒になる。 娘の下剋上のために一念発起して小5の勉強からやり直す。塾には行かず、父娘の二人三脚で偏差値を41から70に上げ、100%不可能とされた最難関中学「桜蔭学園」を目指した。その壮絶な受験記録を綴った『下剋上受験』はベストセラーに。 2017年1月には待望のドラマ化。学習講座「桜井算数教室」「国語読解記述講座」にはのべ2000人の親子が参加し人気を博した。2020年、オンラインの「下剋上受験塾」を立ち上げた。

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