連載 今一度立ち止まって中学受験を考える

塾に通っているのに成績が上がらない原因|今一度立ち止まって中学受験を考える

専門家・プロ
2019年2月07日 石渡真由美

塾に通っているのに、成績が一向に上がらない。もしかすると、その原因は授業の聞き方にあるかもしれません。

大手進学塾では生徒一人ひとりを見てはくれない

中学受験をするなら、必要な学習カリキュラムが整っている大手進学塾に通うのが一般的です。しかし、大手進学塾の学習カリキュラムは、年間で固定されていて、その日の授業で扱う単元は、その日のうちに終わらせなければいけません。したがって、授業はかなりスピーディーです。

私もかつて大手進学塾で塾講師をしていたときに感じていましたが、塾の1回の授業は教えることが膨大で、教えるほうも必死です。

大手進学塾には1クラス15人〜20人の生徒がいます。生徒はわずか10歳〜12歳の子どもです。クラスのレベルで子どもが授業に取り組む姿勢は異なりますが、授業に集中できない子も一定数存在します。塾講師のほうも、授業に集中できない子の存在に気づいてはいますが、一人ひとり注意を払っていると授業が中断してしまいます。そうなると、その日に教えなければいけないことが、教えきれずに終わってしまう……。

ですから、よほどのことがない限り、そういう生徒は放っておいて先へ進みます。つまり、大手進学塾では、カリキュラムを進めることが優先で、生徒一人ひとりを見る余裕がないのです。


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宮本毅
宮本毅 専門家・プロ

1969年東京生まれ。武蔵中学・高等学校、一橋大学社会学部社会問題政策過程卒業。大学卒業後、テレビ番組制作会社を経て、首都圏の大手進学塾に転職。小学部および中学部で最上位クラスを担当し、多数のトップ中学・高校に卒業生を送り込む。2006年に独立し、東京・吉祥寺に中学受験専門の「アテナ進学ゼミ」を設立。科目間にある垣根は取り払うべきという信念のもと、たった一人で算数・国語・理科・社会の全科目を指導している。また「すべての子どもたちに自発学習を!」をテーマに、月一回の公開講座を開催し、過去3年間でのべ2000名近くを動員する。若い頃からの変わらぬ熱血指導で、生徒たちの「知的好奇心」を引き出す授業が持ち味。

■著書

『はじめての中学受験 これだけは知っておきたい12の常識』(ディスカヴァー・トゥエンティーワン)
『中学受験 同音異義語・対義語・類義語300』(中経出版)
『文章題最強解法メソッド まるいち算』(ディスカヴァー・トゥエンティーワン)
『中学受験 ゴロ合わせで覚える理科85』(KADOKAWA出版)
『中学受験 ゴロ合わせで覚える社会140』(KADOKAWA出版)
『ケアレスミスをなくせば中学受験の9割は成功する』(KADOKAWA出版)
『合格する子がやっている 忘れない暗記術』(かんき出版)

この記事の著者

フリーライター。子供の誕生をきっかけに、わが子の成長に合わせ、ベビー雑誌、育児・教育雑誌、塾専門誌で取材執筆。6年前に子供の中学受験を経験したものの、国立大学の附属中学で併設高校が無かったため、その3年後に“高校受験生の母”、またその3年後に“大学受験生の母”も体験。中・高・大の3つの受験を知る受験ライター。