連載 下剋上受験

イメージのズレが生じる ―― 合格曲線への期待|桜井信一コラム「下剋上受験」

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2015年8月29日 桜井信一

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桜井信一ブログ『父娘の記念受験』で過去に掲載されていた記事から、一部を編集して掲載しています。この記事の内容は 書かれたものです。

【本日のテーマ】

イメージのズレが生じる

これを受験生に見せると、いろいろな答えが返ってくると思うのですが、皆さんのお子さんはどうでしょう。

B型を希望する子が多いのではないでしょうか。

しかし、親はA型がうれしいのでは?

「C型だけは勘弁してー」という方が多いかもしれませんね。最後の上昇が受験に間に合わないかもしれないわけですから。

 

問題はそこではなくて、親子でA型とB型とが分かれた場合、非常にマズイと思うのです。

期待にズレが生じると、バトルになる確率が高まります。思春期にバトルになると、もう手が付けられないことってよくあると思うのです。

この合格までに描く曲線のイメージが親子で異なるために、バトルが起きる。親がA型希望だと、B型を希望しているわが子を急かす。余計にB型になりにくくなり、さらにバトルになる。

心当たりはありませんか?

 

これを親子で揃えておくというか、互いに確認しておくことってとても重要だと思います。

できれば、父・母・子と同じが一番ですよね。一致さえしていれば、C型でもいいと思うのです。

いや、C型は親も覚悟していないと実現しない可能性だってあります。

中学受験はどうしても一喜一憂しがちですが、おおまかな流れをイメージしておきたい。はやる気持ちを抑えてまで。

 

いわゆる「いい受験」というのは、親子でこの曲線が一致している場合に経験できるものだと思います。

あと4ヵ月半から5ヶ月で受験を迎える6年生の皆さん。もしC型になりそうならば、この際「C型で行こう」と本音で話し合う作戦もありかもしれません。

慌てるばかりで結局積みあがらない暗記。それよりは、じっくり行く方が上乗せが期待できるかもしれない。

そんなことを思うのでした。

2015.8.29 am 7:00

桜井信一 

※記事の内容は執筆時点のものです

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