連載 今一度立ち止まって中学受験を考える

「脱筆算」で計算ミスをなくす!|今一度立ち止まって中学受験を考える

専門家・プロ
2019年5月23日 石渡真由美

計算ミスが多くて得点につながらない子は多くいます。原因はいくつかありますが、なかでも多いのが筆算による計算ミスです。

「筆算神話」にとらわれてはいけない

「計算ミスを減らすために、丁寧に筆算をさせてください」

塾や学校の先生のなかにはそういう方が多くいます。親世代もそのように教わった人が多いかもしれません。だから、わが子の計算ミスが目立つと、「ちゃんと筆算しなさい!」と必死になります。しかし、私はこの方針に反対です。筆算することで、かえって計算ミスをする子がとても多いからです。

筆算には、「九九の書き間違えのミス」「位取りのミス」「小数点のつけ間違いのミス」「自分の字が汚くて読めないために起こる読み取りミス」「答えの書き間違えミス」など、実にさまざまなミスの危険性が存在します。それなのに、なぜわざわざミスを招きやすい方法を取り入れる必要があるのでしょうか? 私は無条件に筆算を推奨する「筆算神話」に疑問を感じずにはいられません。

よく出る2桁の計算などの基礎は身体で覚える

たとえば、25×4や125×8といった計算は、筆算をしなくても暗算で答えを出すことができますよね?

では、48×25はどうでしょうか? 一見、難しそうに見えます。でも、こんなふうにやってみたらどうでしょう?


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宮本毅
宮本毅 専門家・プロ

1969年東京生まれ。武蔵中学・高等学校、一橋大学社会学部社会問題政策過程卒業。大学卒業後、テレビ番組制作会社を経て、首都圏の大手進学塾に転職。小学部および中学部で最上位クラスを担当し、多数のトップ中学・高校に卒業生を送り込む。2006年に独立し、東京・吉祥寺に中学受験専門の「アテナ進学ゼミ」を設立。科目間にある垣根は取り払うべきという信念のもと、たった一人で算数・国語・理科・社会の全科目を指導している。また「すべての子どもたちに自発学習を!」をテーマに、月一回の公開講座を開催し、過去3年間でのべ2000名近くを動員する。若い頃からの変わらぬ熱血指導で、生徒たちの「知的好奇心」を引き出す授業が持ち味。

■著書

『はじめての中学受験 これだけは知っておきたい12の常識』(ディスカヴァー・トゥエンティーワン)
『中学受験 同音異義語・対義語・類義語300』(中経出版)
『文章題最強解法メソッド まるいち算』(ディスカヴァー・トゥエンティーワン)
『中学受験 ゴロ合わせで覚える理科85』(KADOKAWA出版)
『中学受験 ゴロ合わせで覚える社会140』(KADOKAWA出版)
『ケアレスミスをなくせば中学受験の9割は成功する』(KADOKAWA出版)
『合格する子がやっている 忘れない暗記術』(かんき出版)

この記事の著者

フリーライター。子供の誕生をきっかけに、わが子の成長に合わせ、ベビー雑誌、育児・教育雑誌、塾専門誌で取材執筆。6年前に子供の中学受験を経験したものの、国立大学の附属中学で併設高校が無かったため、その3年後に“高校受験生の母”、またその3年後に“大学受験生の母”も体験。中・高・大の3つの受験を知る受験ライター。