「応用がきく子」の育て方#19 複数の解き方を考えさせる|学ぶ力を伸ばす「合格する親子の勉強」
専門家・プロ
2019年11月12日
松本亘正
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子どもに「よい勉強習慣」を身につけさせたい。そのために親ができることとは――。中学受験専門塾 ジーニアス 代表、松本亘正氏の著書『合格する親子のすごい勉強』から、わが子の学ぶ力を伸ばすヒントを紹介します。
【10歳以前なら】応用問題集をやらせたからといって応用力が身につくわけではない
― Point ―
簡単な問題でもいいから、いろいろな解き方を考えるほうが力がつく
応用問題集をたくさんやらせても、応用力は身につかない――。
これはよく感じることです。難しい問題ばかりに取り組んでいると、解くだけで精いっぱいで、それを理解して次に解けるようになるための「消化」の作業まで行き着きません。
仮に解けるようになっても、単なる暗記になってしまって、思考力が身につかないため、少し違う問題になると、途端に解けなくなってしまうのです。
そうなるぐらいなら、ぜひ、次の2つを実践させてほしいのです。
1、基礎の繰り返しを徹底して、リズムよく簡単な問題をいつでも確実に解けるようにする
2、簡単な問題で、複数の解き方を考えさせる
たとえば18×4という計算があったとします。このとき、考えられるだけの解き方を出してもらうのです。
①筆算で解く
②10×4と8×4に分けて解く
③20×4から2×4を引く
④18+18+18+18を解く
など……。
とにかく複数の解き方を考える習慣が大事です。これが、次回で解説する代案を見つける力につながっていくのです。
このほうが、ずっと応用力のある子になります。
複数のアプローチを考えることは、大人になってからも求められる力です。
早いうちから磨いておきたいですね。
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※記事の内容は執筆時点のものです
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