「応用がきく子」の育て方#21 基礎の徹底が応用力につながる|学ぶ力を伸ばす「合格する親子の勉強」
専門家・プロ
2019年11月25日
松本亘正
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子どもに「よい勉強習慣」を身につけさせたい。そのために親ができることとは――。中学受験専門塾 ジーニアス 代表、松本亘正氏の著書『合格する親子のすごい勉強』から、わが子の学ぶ力を伸ばすヒントを紹介します。
【10歳以降なら】応用力をつけるために確固たる基礎力をつける
― Point ―
応用問題を暗記で解こうとしても、 本当の応用力は身につかない
「応用力を身につけるために何をすればいいですか?コツはありますか?」という質問をよく受けますが、ひと言でいえば「基礎の繰り返し」です。
まず、巷の応用問題集を買って、これを1冊やれば応用力が身につくと思っていたら、大間違いです。
そういったタイプの親御さんは一定数いて、とくに夏休み前になると、おとうさんがはりきって問題集を買い込んできたりしますが、難しい問題ができないのに、挑戦させるのは時期尚早です。
野球を例にあげましょう。
150㎞のストレートを投げるピッチャーの球を打つために、ずっとその急速にあわせた練習をするでしょうか。まず基礎の体力づくり、素振り、ランニング、それがあってはじめて次のステップに進むことができますね。
テニスも同じです。錦織圭になりたかったら、彼と同じレベルの選手と戦い続けて上達するかというと、それは違います。練習するべきステップがあります。
勉強もまったく同じです。難しい問題は解くだけで精いっぱいです。
それなら、割り切って基礎の繰り返しを徹底して、リズムよく簡単な問題をいつでも確実に解けるようにしてから、応用問題に少しずつ取り組んでいったほうがよいのです。
応用問題にとらわれすぎないようにしたいですね。
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※記事の内容は執筆時点のものです
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