「応用がきく子」の育て方#22 算数の応用力がなければ基礎に時間を割く|学ぶ力を伸ばす「合格する親子の勉強」
算数の応用力がないときには基礎を徹底して身につける
― Point ―
時間があれば理科や社会の時間にする
「応用問題になると解けない」という相談は、とくに算数に多く寄せられます。
しかし、応用問題になると問題設定が複雑だったり、5行も6行も文章が続いて、そこから必要な情報を抜き取ってこなければならず、いまの読解力では手が出ない……ということもあります。
そんなときには、割り切って基礎の定着に時間を割きましょう。
それでも時間があるときは、理科や社会の予習を進めるのがおすすめです。知識や教養の幅を広げたり、余裕があれば問題集を使って、単語も覚えていきましょう。
自宅学習中心で中学受験をした、ある女の子のエピソードです。
努力はできるものの、算数がいまひとつでした。
話を聴いてみると、算数は5年生の終わりまで基礎だけでいいから、好きな社会をとことん極めようと、『予習シリーズ』(四谷大塚)などを使って、地理や歴史をどんどん先取りさせたというのです。
理科もかなり先取りしていた様子。算数は6年生になって少しは応用問題が解けるようになりましたが、上位にはなれません。社会だけはトップクラスでした。
結果、算数・国語・理科・社会の配点が同じ御三家中を受験して、見事合格。
自宅学習中心で受験を成功させた数少ない例というのも素晴らしいのですが、子どもの適性を見抜き、得意科目を伸ばして、苦手科目はそこそこにと、割り切って受験をさせた親御さんの戦略に、尊敬の気持ちがわいたケースでした。
もし「うちの子は算数の応用力がない……」ということなら、この女の子の方法を実践してみてはいかがでしょうか。
※記事の内容は執筆時点のものです
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