連載 学ぶ力を伸ばす「合格する親子の勉強」

親の「言葉がけ」#1 「失敗は成長につながるよ」と声をかける|学ぶ力を伸ばす「合格する親子の勉強」

専門家・プロ
2019年12月02日 松本亘正

子どもに「よい勉強習慣」を身につけさせたい。そのために親ができることとは――。中学受験専門塾 ジーニアス 代表、松本亘正氏の著書『合格する親子のすごい勉強』から、わが子の学ぶ力を伸ばすヒントを紹介します。

【10歳以前なら】失敗にめげない子にするには?

― Point ―

「次に気をつければいいんだよ」とフォローする

もともとの気質によるところもあるかもしれませんが、過度に失敗を恐れる子はいます。

失敗にめげてしまうのは、自分のなかの期待値と結果の落差が大きすぎるからです。期待値は高すぎず、低すぎずぐらいがよいのですが、そうするには、親の言葉がけがとても重要になってきます。

もし子どもが失敗したら、「絶対に、いつもうまくいくなんてことはないんだよ」と声をかけてあげましょう。

鉄棒で失敗したり、漢検に落ちたり、小学校受験で失敗したり……と、いろいろとつらいことを経験することがありますが、そんなときの親の態度が子どもの一生を決めるといっても過言ではありません。

10歳以前に挫折感は必要ないと私は思っています。

失敗したときの傷が深ければ深いほど、大人になってからも続く、トラウマになってしまうからです。「失敗=悲しいこと」ではなく、「失敗=チャレンジの証・成長につながること」だと体感してほしいのです。

そのために親である私たちにできることは、失敗して一緒に落ち込むのではなく、「そんなことはたいしたことではないよ」「次につながればいいんだよ」と明るく振舞うことです。

「次はうまくいくよ。いいところまできているんだから」
「残念だったけど、これだけ賢くなったから、おかあさんはうれしいな」

こんなふうに、10歳までの子どもには、本人が成長していることを実感できるような言葉をかけましょう。

自然と失敗にめげない子になっていきます。

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この記事の著者
松本亘正 専門家・プロ

まつもとひろまさ|中学受験専門塾ジーニアス運営会社代表|ラ・サール中学高校を卒業後、慶應義塾大学在学中に中学受験専門塾ジーニアスを開校。現在は東中野・自由が丘・日吉・芝浦港南など、6校を展開している。「伸びない子はひとりもいない」をモットーに、少人数制で家族のように一人ひとりに寄り添う指導を徹底、毎年超難関校に合格者を輩出している。生徒は口コミと紹介だけで9割を超える。これまでののべ指導人数は2200名以上。第一志望校への合格率は一般的に25%といわれるなか、ジーニアスは約60%超の第一志望校合格率を誇る。中学受験だけでなく、高・大受験時、就職試験時、社会人になっても活きる勉強の仕方や考える力の育成などに、多くの支持が集まっている。