
親の「言葉がけ」#5 ハードルを下げて確実に越えさせる|学ぶ力を伸ばす「合格する親子の勉強」
専門家・プロ
2019年12月17日
松本亘正
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子どもに「よい勉強習慣」を身につけさせたい。そのために親ができることとは――。中学受験専門塾 ジーニアス 代表、松本亘正氏の著書『合格する親子のすごい勉強』から、わが子の学ぶ力を伸ばすヒントを紹介します。
テスト前で緊張しているときにはどうしたらいい?
― Point ―
「簡単な問題だけでいいから2回解こう」と声をかける
家で勉強しているときにはよくできるのに、テストになると力を発揮できない。
こういったことが続くなら、プレッシャーに弱いタイプといえます。
こんなときに有効なのは場数を踏む(テストをたくさん受けさせて慣れさせる)ことですが、親の声がけでもずいぶん変わります。
たとえば、塾のテストなど、満点をとるのは相当難しい場合には、思いきって「うしろの難しい問題は解かなくていいよ」と話してあげましょう。
「そのかわり、前半のできそうな問題や簡単な問題は2回解いて確実に正解しようね」と越えられそうな低いハードルを提示してあげるのです。
最初のうちはなかなか結果が出ないかもしれませんが、長期的には、確実に一定の結果を出せるタイプになっていきます。
緊張すると頭が真っ白になってしまいがちなタイプには「全力を尽くそう!」と言葉をかけるより、リラックスさせて、「完璧じゃなくていいんだ。このくらいでもいいんだ」と思ってもらうぐらいのほうがいいのです。
ハードルを下げて、確実に越えさせるという習慣がつけば、徐々にプレッシャーに負けない子になっていきます。
※記事の内容は執筆時点のものです
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