中学受験の取り組み方#9 嫌いな教科は最低限の基礎だけでも固める|学ぶ力を伸ばす「合格する親子の勉強」
専門家・プロ
2020年8月04日
松本亘正
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子どもに「よい勉強習慣」を身につけさせたい。そのために親ができることとは――。中学受験専門塾 ジーニアス 代表、松本亘正氏の著書『合格する親子のすごい勉強』から、わが子の学ぶ力を伸ばすヒントを紹介します。
嫌いな教科の勉強はレベルを2段階ほど落とした問題集が解ければ◎
― Point ―
最難関校に受かる子も、オールマイティではない
中学受験は問題の難度が高いので、全教科を同じようなレベルで解くようにするというのはなかなか難しいもの。どうしても不得意な教科は出てきますし、嫌いな教科ほど後まわしになりがちです。
私がおすすめしているのは、5年生の前半くらいまでは、とにかく得意な科目を伸ばして自信をつけさせることです。ほかの人と差をつけられる教科をつくりたいからです。
そして不得意な科目、嫌いな科目は、レベルを落とした簡単な問題集に取り組みます。苦手・嫌いから、「普通」のレベルにもっていくことが目的です。
本当に嫌いで逃げ続けたらハンデになってしまいますが、最低限の基礎だけでも固めておけば、大きな差にはなりません。
実際に、最難関校に合格する子どもたちは、算数が苦手というタイプは少ないものの、国語や社会など苦手な教科がひとつはあるものです。
全科目を完璧にしようと思えば思うほど、心理的に負担がかかって、行き詰まってしまいます。
「すべてをオールマイティに」という発想は捨てて、嫌いな教科は2段階落とすぐらいでよしとしたほうが、プレッシャーも少なくなって結果が出やすくなります。
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※記事の内容は執筆時点のものです
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