過去問を解き始めています。科目別で算数だけ受験者平均を超えません|下剋上受験 桜井信一の中学受験相談室
今回の相談
併願校の過去問(5校分を各数回)を解き始めました。子どもは四谷大塚偏差値60前後です。合格者最低点はいつも超えるのですが、科目別で見ると算数だけは受験者平均を超えません。あと1問正解なら超えるのに。
時間が間に合わず解けないことはないのですが、焦ってしまうようです。あと計算が面倒くさい問題も苦手です。一問にかけられる時間はわかっているようですが。
小問題でのミスもあります。残された時間で出来ることは何でしょうか? 桜井さんの最難関算数教室を読んでいますが、難しい問題を知る以前にすべきことがある気がしています。よろしくお願いします。
相談者:りんごママ
お子さまの学年:小6
桜井さんの回答
りんごママさま、はじめまして。
受験者平均点を越えて欲しいと一番願っているのは誰でしょうか? よく考えると、お母さまではないでしょうか。合格したいというだけでなく、受験までに安心したいというわけですね。なるほどぉ~(笑)。
現状で合格者最低点は越えているのですね。まずまずではないですか。だってその合格者最低点って、1月の中旬とか2月のものでしょう。その年にギリ合格した子の11月はもっと低かったかもしれませんよ。受験の前日まで上積みすることを許されているのです。まだいくつも穴を埋めることができるじゃないですか。心配点といえば、本番の問題にことごとく嫌われたときだけですよ。そのときは「進学すべきはこの学校じゃない」ということだと思います。特に算数は慣れが必要な科目だと思うのです。
そこでちょっと気になるといえば、「5校分の対策」という点。小学生ですから、5校も対策すればもうごちゃごちゃだと思いますよ。受かりたいと強く願う学校があり、その学校のボーダーライン上に手をかけているのなら、私ならその学校の対策に大きく比重をおきます。偏りを覚悟しますね。まんべんなくやりたい、第一志望校が不合格でも第二志望校は死守したい、第三志望校も受かっておきたい、その気持ちはとてもよくわかりますが、力が分散されますよね。ここをどう考えるかです。
また、お子さんが焦ってしまうというのはどこから得た情報でしょうか。ひょっとして、子どもがそう言ってたという話ではないでしょうか。もしそうだとしたら、小学生の口から出る言葉をそのまま真に受けてはいけません。実際の状況を説明しているとは限らないからです。
とじる
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