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家庭での出来と、塾の確認テストの結果にかなり差があります|下剋上受験 桜井信一の中学受験相談室

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2019年12月27日 桜井信一

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『下剋上受験』でおなじみ、桜井信一さんが中学受験を考える親御さんのさまざまな悩みに答えます。今回は小4のお子さまをもつ親御さんからの相談です。

今回の相談

小4男子の母です。塾で月一回の確認テストがあり、その結果分析(算数)についてお聞きしたいです。

塾の授業で扱った問題をもとにしたテストなのですが、家庭での出来とテスト結果にかなり差があります。家では何度も復習し、答えだけでなく、式、解法ともに子どもに説明させて、それができたらOKとしています。

本人も「この(パターンの)問題は大丈夫!」と言える状態でテストにむかうのですが、やったはずの問題で得点できないことが多いのです。そして、テスト後の見直しでは解くことができています。

何名かの塾の先生に相談したところ、

  1. 実は緊張してしまうタイプ。
  2. 得点できないということは、完全には理解していないから。
  3. 家で見直して、理解できていればよしとする。

との答えをいただきました。

何よりも本人が実力不足であることは重々承知しております。でも正直、親としてはどれもしっくりこなくて、具体的に対策をどうすればいいのかわからない状態です。

相談者:五月雨
お子さまの学年:小4


桜井さんの回答

五月雨さま、はじめまして。

中学受験塾の小4の算数カリキュラムというのは、まだ本格的になれない事情があるのです。受験算数の必須ツールである「割合」「比」を習っていないのです。そのために余計にややこしく回りくどい勉強になっている部分もあり、我慢比べのような一面もあります。ですから、小4が出来たからその先も安心というわけではありませんし、逆も然りです。

さて、相談内容を拝見していると子どもの理解を確認するためか定着させるために、親に説明させることを実践されているようですね。とても良いことなのですが、受験算数は一週間で1単元進むスピードなのでそれでは数をこなせず進まないと思います。

まず、定着の必要な問題というのはどんな問題と考えておられるでしょうか。間違えた問題でしょうか。それは×印になったということでしょうか。

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オンライン塾「下剋上受験塾」主宰。中卒の両親のもとで育ち、自らも中卒になる。 娘の下剋上のために一念発起して小5の勉強からやり直す。塾には行かず、父娘の二人三脚で偏差値を41から70に上げ、100%不可能とされた最難関中学「桜蔭学園」を目指した。その壮絶な受験記録を綴った『下剋上受験』はベストセラーに。 2017年1月には待望のドラマ化。学習講座「桜井算数教室」「国語読解記述講座」にはのべ2000人の親子が参加し人気を博した。2020年、オンラインの「下剋上受験塾」を立ち上げた。

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