緊張・不安・苛立ちを緩めるアイスブレーキング ―― 中学受験との向き合い方
家庭よりもビジネスの場で耳にすることが多い「アイスブレーキング」。直訳すると「氷を割る」という意味になります。初対面の人が集まる場では、お互いの心やその場の雰囲気が、まるで氷のようにカチコチに固まってしまうことがありますよね。そんなふうに張りつめ、固まってしまった状況を打ち砕く(ブレーク)する ―― すなわち、心の緊張をほどくための技法がアイスブレーキングです。
英語のニュアンスはさておき、打ち砕くというのは”力ずく”な感じもするので、私は氷をとかす、硬いものを柔らかくする、固体の氷を水のような自在に形状変化できるものにする、という意味でアイスブレーキングという言葉を使っています。
家庭にとってのアイス
家庭内でなんとなく重苦しい空気や、居心地の悪い空気を感じることもあるでしょう。親子間や夫婦間で喧嘩をした直後には、当事者以外の家族もなんとなく気まずい思いをしがちです。あるいは、誰かが学校や会社でイライラすることがあって、それを家に持ち帰って夕飯時に口数が減ってしまう……という状況もありがちです。
ここ最近の出来事でいえば、緊急事態宣言が出た直後のご家庭でも「アイス」が張りつめていたかもしれません。親は自宅でテレワークをして、子供も自宅で学習をする。普段とは違う日常にイライラしたり、鬱陶しさを感じたりした人も多かったと聞きます。子供の受験にも「アイス」は張りつめがちです。入試が近づくにつれて子供がナーバスになってイライラしたり、親御さんまで緊張感を持ってしまったりします。
とじる
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