中学受験ノウハウ 通塾の悩み

もしかして通塾先の講師に問題が? 講師に不安を感じたときの対策

2020年7月07日 室内玲

「子どもが教わっている先生、もしかしてちょっと問題があるんじゃないかな?」

子供を進学塾に通わせている保護者の方は、このような不安が頭によぎることもあると思います。こうした不安を抱いたとき、現役の塾講師の私としては、どんなケースであれ、まずは担当講師に相談すべきだと考えます。では、具体的にどのような相談をすべきなのでしょうか? 以下の3つのケースについて、親ができる対策をお伝えします。

・子供の成績が上がらないとき
・保護者会で講師が話した指導方針に疑問を抱いたとき
・子供から聞いた授業内容に不安を感じるとき

【1】子供の成績が上がらないとき

子供の成績が上がらないときは、「今どういった理由で成績が伸び悩んでいて、それを解決するために塾では何をどうしていくのか」など、具体的な方針を教えてもらうことをおすすめします。

成績が上がらない原因は、大きく分けると3つです。

■成績が上がらない主な原因
1、精神的なもの(モチベーションが下がり、集中できていないなど)
2、やるべきことがおろそかになっている(宿題や復習の時間が足りないなど)
3、1と2の複合

これらを踏まえ、具体的にはどのような要因があって成績が上がらないのか、そして塾としてはそれらの問題点をどう解決していこうと考えているのかを質問してみましょう。

同時に、「家庭で協力できることはないか?」と聞くとよいですね。一方的に「先生はうちの子に何をしてくださるんですか?」という姿勢だけを見せてしまうと、講師との関係に角が立ちかねません。一方で、「できることは家庭でも協力する」というスタンスを示せれば、講師との関係を良好に保てるでしょう。なにより、講師からの協力を得やすくなるので、子供の成績を上げることにつながります。

【2】保護者会で講師が話した指導方針に疑問を抱いたとき

保護者会で講師が話した指導方針に疑問を抱いたときには、つぎのことを思い出してください。それは、保護者会は時間が限られているので、指導方針をすべて詳細に説明できないこともある、ということです。実際、私の前に話していた講師が予定時間を大幅にオーバーして、私が保護者会で話せる時間がたった5分となってしまう、といったことはよくあります。この場合、担当教科やクラスの指導方針をじっくり説明したくても、時間の関係上、どうしても説明を省かなくてはいけないことがあるのです。

そのため、講師が話す内容が好ましく思えなかったからといって、必ずしもその講師が“問題のある講師”とはいえません。ただ、そういった事情を踏まえたうえで、疑問に思ったことは率直に講師に聞くとよいでしょう。

「なぜその方針なのか?」
「その方針を続けることで、わが子はどのように成長していくのか?」

このような内容を質問すれば、ふだんから子供たちのことをよく考え、方針を練っている講師であれば、快く答えてくれるはずです。

逆に、保護者が積極的に働きかけても、担当講師が「抽象論」や「一般論」ばかり話す場合は、子供に目が行き届いていなかったり、指導方針が練られていなかったりする可能性もあります。その場合は、転塾を考えてもよいかもしれません。

【3】子供から聞いた授業内容に不安を感じるとき

子供から聞いた授業内容に不安を感じるときは、これまで説明してきた方法と同じく、その授業を担当する講師に指導の意図を聞きましょう。

これは私の考えですが、納得できないことはとことん聞いたほうがよいと思います。指導に熱心な講師であれば、保護者から質問をされることは全然かまわないと感じているものです。ただし、「家庭で協力できることはないか?」と聞くことは忘れずに行いたいですね。

ちなみに、子供から「授業中にほかの生徒がうるさい」と聞いた場合は、担当講師ではなく、その上司にあたる人に相談するのがよいでしょう。なぜなら、担当講師の能力的にクラスをコントロールできていない可能性があるので、本人に対して「なんとかしてほしい」と要望を伝えたところで、解決しないことがあるからです。

担当講師と積極的に情報共有をしよう

中学受験では、塾と保護者と子供が「三位一体」になることが大切です。講師としても、保護者に指摘されてはじめて気づくこともあります。塾の様子、家庭の様子を、講師と保護者間で積極的に情報共有をしつつ、子供をよい方向に導いていけるとよいですね。

※記事の内容は執筆時点のものです

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