連載 桜井信一の中学受験相談室

理科の成績だけがガクッと落ち込んだ娘。原因と軌道修正についてアドバイスをいただきたいです。|下剋上受験 桜井信一の中学受験相談室

2020年10月20日 桜井信一

『下剋上受験』でおなじみ、桜井信一さんが中学受験を考える親御さんのさまざまな悩みに答えます。今回は小6のお子さまをもつ親御さんからの相談です。

今回の相談

はじめまして。娘の理科の成績について相談させてください。

小4から自宅学習で受験勉強をスタートし、小6に上がったタイミングで入塾。日曜日の志望校別授業のみ塾のお世話になっています。

淡々と過ごしてきましたが、9月に数回受けた模試結果で、理科だけガクッ!と恐ろしいほど成績が落ち込みました。それまでは得意科目だと思っていたので驚いています。

志望校に特化した指導で子供の頭が混乱し、基礎と応用がリンクしていないのでしょうか、それとも他に何か原因があるのでしょうか。

今は基礎に立ち返ることが必要で、そのためには過去問もストップした方がよいのでは、と考えています。

原因と軌道修正についてアドバイスをいただきたいです。よろしくお願いします。

相談者:RYO
お子さまの学年:小6


桜井さんの回答

RYOさま、はじめまして。

この情報だけで判断するのは難しいですが、まず過去問をよく見てください。生物、化学、物理、地学と分かれているはずです。問題用紙を4分野に切り取って積み重ねると、分野別問題集が完成しますよね。

次に、1冊の理科の参考書か教科書に蛍光ペンで出題部分を塗っていきます。すると、各分野の深さが見えてきます。特に、化学分野を深くされると丸暗記組は戸惑ってしまいますね。次に物理分野でしょうか。

1つのことを習うとき、本質的なところをわかっていないと応用がききません。この当たり前に気づかないことが多く、基礎からやり直したら済むように誤解してしまい無駄な時間が過ぎてしまいます。基礎が大事ではないのです。どう習うか、どう知るかなのです。

電池はどうして+極と-極があり、どうして一方通行なのか。線の中でどうなっているのか。抵抗の正体はなんなのか。摩擦とどう違うのか。そんなことは考えませんよね。それでは複合回路も丸暗記で、家にあるケトルの正体にも気づかないのです。

うちは算数と国語で精一杯でした。でも、理科と社会って慌てずにゆっくり習わせたい教科・科目ですよね。限りある時間の中で本質に触れさせてあげてほしいと思うのです。基礎からやり直すって本当はそういうことだと思いませんか。


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※記事の内容は執筆時点のものです

桜井信一
この記事の著者

中卒の両親のもとで育ち、自らも中卒になる。 娘の下剋上のために一念発起して小5の勉強からやり直す。塾には行かず、父娘の二人三脚で偏差値を41から70に上げ、100%不可能とされた最難関中学「桜蔭学園」を目指した。その壮絶な受験記録を綴った『下剋上受験』はベストセラーに。 2017年1月には待望のドラマ化。 勉強のコツや中学受験の裏事情をユニークな語り口で紹介するブログは根強い人気を博している。

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